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世界初の女性監督の知られざる功績 ジョディー・フォスターがナレーション『映画はアリスから始まった』予告

映画

 第15回バンクーバー国際女性映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した、世界初の女性映画監督アリス・ギイの生涯に迫るドキュメンタリー『映画はアリスから始まった』より、オスカー俳優のジョディ・フォスターがナレーションを務める予告編が解禁された。

【動画】ジョディー・フォスターがナレーションを務めた『映画はアリスから始まった』予告編

 本作は、世界で最初に物語映画を監督した、フランスの映画監督・脚本家・映画プロデューサーのアリス・ギイの生涯と晩年の謎に迫るドキュメンタリー。監督は、これまで数々のミュージックビデオやコマーシャルを手掛け、本作が初長編監督作となるパメラ・B・グリーン。製作にロバート・レッドフォードが名を連ねている。

 クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期など、現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、『キャベツ畑の妖精』(1900)ほか1000以上の作品を手掛け、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性映画監督であるアリス。そんな偉大な功績を残した、リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアである彼女は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか?

 本作のナレーションと製作総指揮を担当するのは、アカデミー賞最優秀主演女優賞を2度受賞しているジョディー・フォスター。ベン・キングズレー、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の重鎮や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビュー、緻密なリサーチ、そしてアリス作品のフッテージの数々によって、彼女の功績とその生涯を明らかにする。

 予告編は、「アリス・ギイを知ってる?」という問いかけに、『トワイライト〜初恋〜』のキャサリン・ハードウィック監督や『グリーン・ブック』のピーター・ファレリー監督ら著名人たちが「聞いたことがない」と口々に語るところから始まる。

 続いて「1895年、リュミエール兄弟が新しい発明品を公開した。“シネマトグラフ”だ。歴史に残る初めての映画公開だった。ゴーモン社の若き秘書、アリス・ギイは考えた。映画で物語を作ったら?」という言葉から始まるジョディーのナレーションのもと、アリスの映画人としての軌跡を紹介していく。そして「なぜ、こんな重要人物が無名なのか?」と問いかけた後、本作の監督パメラ・B・グリーンが「何とかしなければ」と真実を求めアリスのリサーチに奔走する様子も映し出されている。

 映像にはそのほか、映画史家たちが「映画が映画であるために、アリスのような人間が必要だった」「まさに最初期の映画監督だ」とアリスを称える姿や、女優ジーナ・デイヴィスが「演技も撮影の範囲も、現代の映画と変わらない。美しくて芸術的なショット」、マーティン・スコセッシ監督が「優れた感性と詩的な目を持つ監督だ」と語る姿が収められ、最後は「フィルムの大半は失われたが、物語は生き延びた。画期的で、斬新。だが、最も優れた物語はアリス自身だったのだ」というナレーションで終了。アリス・ギイの生涯や、彼女が映画史から消された理由について興味がふくらむ予告編となっている。

 映画『映画はアリスから始まった』は、7月22日より全国順次公開。

『映画はアリスから始まった』予告編

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