『レヴェナント』イニャリトゥ監督最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』予告解禁
『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』より、観る人の心を大きく惑わす日本版予告編が解禁された。
【動画】断片的な描写で綴られる『バルド、偽りの記録と一握りの真実』日本版予告編
本作は、複数回のアカデミー賞受賞を誇るイニャリトゥ監督が、『レヴェナント:蘇えりし者』以来再び手掛ける長編映画。自伝的要素を色濃く反映させた彼の新境地であり、ある男の壮大な心の旅路をテーマにしたノスタルジック・コメディである。
物語は、ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の主人公シルベリオ・ガマ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)が、国際的な賞を受賞することが決まり、母国のメキシコへと旅立つ場面から始まる。解禁された予告編では、シルベリオがあらゆる問題の答えを自らの過去に求め、思いを巡らせる様子が描かれる。生まれたての赤ん坊、舞台に立って何かを叫ぶシルベリオ、人々が倒れている大通り…など、断片的な描写が次々と映し出される。
イニャリトゥ監督は、「数年前から私は自分の過去を遡ってみたり、内側から探索したりするようになりました。どの道も捉えどころがなく、まるで迷路のようです」と語る。
さらに本作について「前もってお伝えしておくと、私は今でも自分の過去に絶対的な真実を見つけることはできていません。ただ、そこには現実と想像の間の旅、つまり“夢”があるだけです。夢は、映画と同じように、リアルに見えても真実ではありません。本作は、その境界が判然としない2つの幻影の間における旅の記録です」と解説している。
本作は、第35回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で上映されることも決定しており、11月より一部劇場でも公開される。
映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、12月16日よりNetflixにて独占配信。