活弁付き新作無声映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪！』本ビジュアル＆予告解禁 周防正行監督からコメントも
映画
女優の辻凪子が監督・脚本・主演を務める、活弁付き無声映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪！』が、11月25日より公開されることが決定し、予告編と本ビジュアルが解禁。併せて、映画『カツベン！』（2019年）を手掛けた周防正行監督から本作に寄せられたコメントも到着した。
【動画】『I AM JAM ピザの惑星危機一髪！』予告映像
本作は、ある日突然全銀河系の運命を託された主人公ジャムが、コミカルな仲間たちと冒険を繰り広げるファンタジー。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する平成生まれの女優・辻凪子が、関西を活動拠点にしている活動写真弁士・大森くみことタッグを組み、学生時代に感銘を受けた活弁を自らの手で令和の世に蘇らせた意欲作だ。
主人公ジャムを辻が演じるほか、ジャムが大好きなお爺ちゃん役を間寛平、ピザ屋の店長とピザの惑星の王様の一人二役を塚地武雅が務める。
毎日アルバイトに明け暮れるジャムの夢は、世界一のコメディエンヌになる事。そんなある日、嵐が彼女を襲う。目を覚ますとそこは、ピザの惑星だった。王様の話によると、惑星のバランスを保っていた4ピースのピザが、台風の威力で全銀河系に散らばってしまったという。その結果、ピザの惑星は何の味もしない面白味を失った亡骸の国と化していた。どうやらこの災害は、守護者ゴードンの風邪が影響しているとのこと。果たしてジャムは、仲間達と出会い4ピースのピザを探し出し、ピザの惑星、そして全銀河系の危機を救う事ができるのか。そして、2020年の現代に戻ることが出来るのか…。
予告編は、「活弁とは？ むかし映画にまだ音がついていなかった頃、日本では活動写真弁士による語りと生演奏で、たいそう賑やかに映画を観ていたのです」という解説からはじまる。続いて、毎日ピザ屋のアルバイトに明け暮れる主人公ジャムが突然大嵐に襲われ、ピザの惑星に飛ばされて奇想天外な大冒険を繰り広げる様子が、大森くみこ弁士による変幻自在、軽妙洒脱な語りとピアノ伴奏で展開していく。
本ビジュアルは、アルバイト先のピザ屋の制服を着たジャムが、イラストで描かれた銀河と仲間たちに囲まれて笑顔を見せるキュートでカラフルなデザインとなっている。
また今回、活動弁士が活躍した映画館を舞台にした映画『カツベン！』を手掛けた周防正行監督から、本作に寄せられたコメントも到着。「これは映画の初期スタイルに魅力を発見し、映画上映に再びライブ性を持ち込もうとする試みなのか。辻凪子の作風と相まって、『映画とは何か』と改めて考えることになるだろう」と語っている。
なお本作は、11月19日に池袋の新文芸坐にてプレミア上映を開催。当日は弁士・大森くみこによる活弁そして生演奏付きの上映で、辻凪子と間寛平も登壇する予定。
『I AM JAM ピザの惑星危機一髪！』は、11月25日より京都みなみ会館にて先行上映、12月3日よりポレポレ東中野ほかにて全国順次公開。
※周防正行監督からのコメント全文は以下の通り。
