映画『そして僕は途方に暮れる』、主演・藤ヶ谷太輔が作品への想いを語るインタビュー映像解禁
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Kis‐My‐Ft2の藤ヶ谷太輔が主演を務める映画『そして僕は途方に暮れる』より、藤ヶ谷が完成作を観た時の感想や役どころなどについて語るインタビュー映像が解禁された。
【動画】映画『そして僕は途方に暮れる』、藤ヶ谷太輔が作品や役柄への想いを語るインタビュー映像
本作は、2018年にシアターコクーンで上演されたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化。藤ヶ谷演じる主人公のフリーター・菅原裕一がほんのささいなことからあらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を懸けた逃避劇を描く。
自堕落な日々を過ごすフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷)は、長年同棲している恋人・里美(前田敦子)とささいなことで言い合いになり、話し合うことから逃げ、家を飛び出してしまう。その夜から、親友・伸二(中尾明慶)、バイト先の先輩・田村(毎熊克哉)や大学の後輩・加藤(野村周平)、姉・香(香里奈)のもとを渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、ついには、母・智子(原田美枝子)が1人で暮らす北海道・苫小牧の実家へ辿り着く。
だが、母ともなぜか気まずくなってしまった裕一は、雪降る街へ。行き場を無くし途方に暮れる最果ての地で、思いがけず、かつて家族から逃げていった父・浩二(豊川悦司)と10年ぶりに再会する。「俺の家に来るか?」と父から誘いを受けた裕一は、ついにスマホの電源を切ってすべての人間関係を断つのだが―。
この度解禁されたのは、藤ヶ谷のインタビュー映像。完成作を初めて観たときの感想を「正直俯瞰で観ることはできなかったんですよ。ですけど、色々な思い出が蘇りましたね。内容やキャラクター的にも笑えるほど滑稽なクズっぷりがしっかりと描かれているんじゃないのかな」とコメント。「だけど、演じながらも、観ながらも、中盤から後半にかけては、どこか頑張れって応援している自分もいましたね」と、ダメだけどどこか憎みきれない裕一への共感も明かす。
そして「実際、本当に長い時間、長い距離を走りましたし、何度撮影から逃げたいと思ったか…(笑)」と過酷な撮影現場を述懐。三浦監督から「実際に追い込まれていく様子が画に出ている」と言われるほどリアルな演技を体現した裕一については「(逃げることが)できるって意外と格好いいのかなって。結局、その先のことを考えてしまって、理性が働いてみんな逃げないけど、人間誰しも逃げたい瞬間とか、行きたくないこと、出たくない連絡というのはあるじゃないですか。それを断っていくと最終的にどうなるのか…。皆さんが持っている欲というか、そういうのも感じていただけるんじゃないのかな。“1周回ってカッコいい”という感じですかね」と評する。
続けて「(裕一のことを)前半はこいつクズだなって鼻で笑っていたけれど、だんだん自分もこういうところあるかなとか、自分のこと言われてるのかなって思うから、やっぱり人間の中にはどこか今まで逃げてきたことや避けてきたことなどに、ちょっとした罪の意識みたいなものがあって、そこを三浦さんはしっかりと描いている」と作品の核心についても触れる。
本作で「時間もそうですけど、精神的にも今までにないくらい追い込まれた」という藤ヶ谷。「今思うと素晴らしい経験をさせていただいた。三浦組を耐え抜いた男として誇りに思っています」とほほえみ、「妥協一切なしで、チームで頑張った作品ですので、本当に多くの皆さんに届いたらいいなと、心の底から思います。笑える箇所もたくさんありますし、共感できる箇所、反感を持つ箇所、たくさんありますので。とにかくいろんな方に見ていただきたいです」とメッセージを送って締めくくった。
映画『そして僕は途方に暮れる』は、2023年1月13日より全国公開。