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本屋大賞・ノンフィクション本大賞作を映画化 『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』、2.16公開 予告編解禁

映画

 「2022年 Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒による「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を原案としたドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』が、2月16日より公開されることが決定。予告編、ポスタービジュアル、監督コメントが到着した。

【動画】映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』予告編

 2019年の初頭、ノンフィクション作家の川内有緒は、友人のアートエデュケーターである佐藤麻衣子の紹介で全盲の美術鑑賞者・白鳥健二さんと出会う。「白鳥さんと一緒に見るとほんとに楽しいよ! 一緒に展覧会を見にいかない?」という言葉に誘われて美術館に行くと、想像を超える体験が待っていた。目が見えない白鳥さんとアートを「見る」。この不思議な体験をきっかけに、川内は2年間をかけて白鳥さんと一緒にさまざまな美術館をめぐることとなった。

 本作は、そんな川内が、映像作家の三好大輔とともに、アート作品を巡りながら渡り鳥のように旅をする白鳥さんの旅路や日常を捉えたドキュメンタリー。彼の20年の活動を振り返りつつ、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々を追い、紡ぎ出される豊かな会話を収めている。

 アートの力とはなにか。障害とは何か。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見て、語りあう、その意味とは―。

 予告編は、白鳥さんが街を歩く姿と、彼の「全盲の自分が絵画を鑑賞するって、もしかしたら出来るんじゃないかなと思っちゃって」という言葉から始まる。続いて、美術館や展覧会で、白鳥さんが周りの人々の会話から作品を“見る”姿が映し出されていく。

 それは、白鳥さんが生み出したユニークなアート鑑賞法。白鳥さんの20年来の友人で版画刷師のホシノマサハルは「なぜ健二はひとりで美術館なんかに行ったんだろうな…ってことなんですよ。ここなんです」「絵を見る活動で絵を見ようとしてないんですよ。俺も健二も」とコメント。同じく友人で美術鑑賞仲間のアートエデュケーター・佐藤麻衣子は「(白鳥さんと鑑賞することで)一緒に見るひとたちの背景が見えてくる」と語る。

 終盤では「それは、それぞれの新しい扉をひらく旅。一緒に見る、その先にあるものとは―」という言葉と共に、白鳥さんが友人らと楽しそうに語り合う姿や、白鳥さんが「さあ、どこまでいくんだ、みたいな」と笑いながら語る姿が映し出され、最後は雄大な山を背景に、白鳥さんが軽やかな足取りで歩いて行く姿で幕を閉じる。

 ポスタービジュアルは、鮮やかな黄色を背景に、ベレー帽をかぶりロックTシャツを着た白鳥さんがまっすぐに立つ姿を切り取ったもの。横には「俺たちが行くのは、点字ブロックのある道だけじゃない―。その先にあるのは、自由とアートとアメイジングな日々」というコピーが添えられている。

 本作について、川内監督は「言葉でアートを見ること。異なる背景を持った人々が一緒に作品を見ること。扉を開いた先にある世界を追いかけ、私たちは白鳥さんと旅をしました。それは、アートをめぐる旅でもありますが、言葉や会話、対話をめぐる旅でもあり、白鳥さんというひとりの人物を知る旅でもありました。それはだいたいにおいて軽やかで楽しい旅ではありますが、一言では表現しきれない人間の複雑さも映像のなかに託しました。まずは見ていただけたら嬉しいです」とコメント。

 共同で監督を務めた三好大輔は「ドラマティッックな物語や壮大なスペクタクルは無いけれど、白鳥さんとの時間と、その中で生まれる会話をつぶさに記録していった。その言葉の中に、『アート』や『見る』こと、『幸せ』についての問いが生まれる。この映画を観る人たちにはどのように届くだろうか? 白鳥さんがアートを前に自由になるように、この映画もまた自由な気持ちで観てもらえたら嬉しい」と語っている。

 映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は、2月16日より全国順次公開。

 監督コメント全文は以下の通り。

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<コメント全文>

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映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』予告編

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