織田信長×木村拓哉―『レジェンド&バタフライ』2人をつなぐ「孤独」というキーワード
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木村拓哉が織田信長役で主演を務める映画『レジェンド&バタフライ』が、1月27日より公開される。公開を間近に控えた今、織田信長と、それを演じた木村、2人の共通点を「孤独」をキーワードに紐解いてみよう。
【写真】木村拓哉演じる織田信長の新場面写真公開
織田信長とその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の激動の人生を、総製作費20億円の壮大なスケールで描く本作。主人公・織田信長役を木村、濃姫役を綾瀬はるかが務めるほか、伊藤英明、宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、斎藤工、北大路欣也、中谷美紀らが出演する。脚本は古沢良太、監督は大友啓史。
公開を目前に控えた本作。今回は劇中の織田信長と、それを演じた木村拓哉、2人の共通点を紐解いていく。令和の時代にふさわしい新しい信長像を描くにあたり、脚本の古沢が重要視したのは、信長が背負っている「孤独」であり、その孤独を誰よりも理解していたのが濃姫ということだった。
天下統一を志し戦いに明け暮れ、“魔王”として恐れられた織田信長が密かに抱えていた、多くのものを背負うトップにいるものにしかわからない「孤独」。この孤独は、何十年もの間芸能界の最前線で活躍し、スターとしてトップを走り続けてきた木村が背負う孤独と重なる。そうとらえた古沢は、2人を「孤独」というキーワードで結び付けた。この発想が、本作で描かれる、時に弱さを見せる「ひとりの人間としての信長」に繋がる。
信長が抱える孤独や弱さまでもが描かれる点、そんな信長を誰よりも理解する濃姫の存在、そして2人の生き様が紡ぐ切ない物語が、この作品ならではの、唯一無二の大きな魅力になっている。
本作で木村は、“うつけ者”と呼ばれた16歳から、本能寺の変を迎える49歳まで、信長がたどった33年間の激動の人生を見事に演じきった。信長が常に抱えていたであろう、誰にも見せることのなかった「孤独」、胸に秘めた想いを知るとき、その人物像に魅了されると同時に、濃姫と迎えるドラマチックな結末に涙するはずだ。
映画『レジェンド&バタフライ』は、1月27日より全国公開。