池松壮亮、2人のジャズ・ピアニストを演じ分ける 映画『白鍵と黒鍵の間に』世界観たっぷりの場面写真11点解禁
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池松壮亮が主演し2人のジャズ・ピアニストを演じ分ける冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』より、昭和63年の銀座で“狂騒の一夜”に集うクセ者たちを捉えた場面写真11点が一挙解禁された。
【写真】昭和末期の魅惑の世界が広がる―池松壮亮、仲里依紗、森田剛ら、映画『白鍵と黒鍵の間に』場面写真ギャラリー
本作は、昭和末期の銀座を舞台に、未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」の2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。南博による原作『白鍵と黒鍵の間に‐ジャズピアニスト・エレジー銀座編‐』は、ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった回想録だが、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が一夜の物語に大胆にアレンジ。南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘う。
南は才能にあふれているが、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト。博は希望に満ち、ジャズマンになりたいという夢に向かって邁進する若きロマンチスト。この2人のジャズピアニストを、池松壮亮が一人二役で繊細に演じ分ける。
昭和63年の年の瀬。夜の街・銀座では、ジャズピアニスト志望の博(池松)が場末のキャバレーでピアノを弾いていた。博はふらりと現れた謎の男(森田剛)にリクエストされて、“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲が大きな災いを招くとは知る由もなかった。
“あの曲”をリクエストしていいのは、銀座界隈を牛耳る熊野会長(松尾貴史)だけ、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南(池松)だけだった。夢を追う博と夢を見失った南。2人の運命はもつれ合い、先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)、銀座のクラブバンドを仕切るバンマス・三木(高橋和也)、アメリカ人のジャズ・シンガー、リサ(クリスタル・ケイ)らを巻き込みながら、予測不可能な“一夜”を迎えることに…。
今回解禁されたのは、昭和63年の銀座で“狂騒の一夜”に集うクセ者たちを捉えた場面写真11点。赤、紫、オレンジや黄色、はたまた漆黒など、多くの写真が登場人物たちの心情を表すかのように優しくも怪しいカラーで彩られており、池松と冨永監督が共に作り上げた魅惑の世界の一端が垣間見える。
未来に夢を見て銀座の夜に足を踏み入れたばかりの博(池松)が、謎の男“あいつ”(森田)と共にピアノの前で楽譜と向き合うシーン。サングラスをかけ、バンド仲間の千香子(仲)と二人、夜の街を眺めながら真剣な表情を見せる南(池松)。博と南、それぞれの役柄でピアノと向き合う池松の姿が写し出されている。池松は、本作でピアニスト役を演じるにあたり、ピアノ演奏を半年かけて猛特訓。劇中で大きな意味を持つ「ゴッドファーザー 愛のテーマ」の演奏は全て池松本人によるものだ。
写真にはさらに、お調子者だが音楽への熱い想いは失っていないバンマスの三木(高橋)、三木や南が演奏を任されているクラブ「スロウリー」でホステスとして働くY子(中山来未)、ヤクザの会長・熊野(松尾貴史)、博と千香子の大学時代のピアノの恩師・宅見(佐野史郎)らの姿も捉えているほか、クリスタル・ケイ演じるアメリカ人シンガー・リサが、南の演奏するピアノにあわせて歌声を響かせるシーンが切り取られている。
果たして、銀座の一夜に集うこのクセ者たちが、南と博の運命にどう交差していくのか。それぞれの登場人物たちが織りなすドラマにも想像が掻き立てられる場面写真となっている。
映画『白鍵と黒鍵の間に』は、10月6日より全国公開。