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市原隼人、役と向き合う“生真面目さ”は食と向き合う甘利田そのもの! 『おいしい給食 season3』撮影潜入レポ

ドラマ

◆衝撃! 熱量を凝縮したモノローグ&全力投球の実食シーン


『おいしい給食 season3』メイキング写真 (C)2023「おいしい給食」製作委員会
 そして忘れちゃいけないのが、給食の実食シーン。市原の甘利田を当たり役にしたのは、ユニークな身振り手振りだけでなく、非常に聞き取りやすいモノローグ(心の声)のすばらしさも大きい。給食を食べている最中の甘利田の心の声は、撮影日に、まずは給食シーンの段取りを行いある程度の動きを決めてから、隣の教室で一気にモノローグを録音する。閉め切られた教室の中は、市原がひとりで繰り広げる凄まじい熱量の舞台のようだった!

 この熱を凝縮した“声”を流しながら、続けて実食シーンを撮影していく。本編を見れば分かる通り、細かくカットを切っての撮影でも、給食の一部だけを食べて終わらせるわけでもなく、モノローグの演技に合わせて、市原は給食を一食分がっつり食べていく。それも数回にわたって。しばしば市原は本シリーズの撮影を「これまで演じてきた役の中でもっともキツイ役」と語っているが、それに偽りナシとよく分かる。

 甘利田役に全力投球の市原。となれば、カットがかかったら瞬間に脱力しても良さそうなものだが、それも一切ない。疲れた顔を片時も見せないのだ。そこにも理由がある。生徒役の子役たちと同じく、10代の頃から芸能界に身を置いていた市原は、子どもたちに、とにかく現場を好きになって欲しいとずっと語ってきた。

 本シリーズのクランクインの際は、市原が皆の前で“心構え”のあいさつをするのが恒例となっている。撮影期間中は、市原が自身の一眼レフカメラで生徒ひとりひとりにレンズを向け、写真を撮影している姿も見慣れた風景となった。そして、クランクアップの際には、ひとりひとりに声をかけながら“卒業証書”を渡す。作品を包んでいるこうした愛情も、知らずと画面を通じて伝わってくるのかもしれない。甘利田を演じる市原は、ストイックだけではない愛を持ったスゴイ男だった。(取材・文:望月ふみ)

 ドラマ『おいしい給食 season3』は、テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビ、TVerほかにて10月より順次放送スタート。

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