安田章大が浮世絵師に! 主演舞台『あのよこのよ』、4月より上演決定
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■青木豪
おそらく震災のあとぐらいから、現実感のない日々が続いている。一度も降りたことのない駅に寝過ごして来てしまったような、途方に暮れる日々が続いている。
こういう感覚を芝居に出来ないものか、と朧げに考えていたらパルコさんから「安田くんと痛快な時代劇をやりませんか?」とお誘いをいただいて。それで思い出したのは「マニアック」という芝居でご一緒して以来、安田くんの芝居にしろバラエティにしろドキュメンタリーにしろ音楽にしろ、とにかく安田くんの活動を見ていると、僕は意味もなくポジティブになれるということで。
だからこの「あのよこのよ」という作品は「こんな時代になると思わなかった、な明治初期」の「なぜだかポジティブになれる痛快時代劇」になるはずであります。
グチャグチャな気分をポジティブに変えたいという方々、是非お越しくださいませ。
■安田章大
「マニアック」以来5年ぶりに青木豪さんとご一緒させていただきます。5年前の自分とは芝居に対する感じ方や考え方、取り組み方が大きく変わり、これからまた一緒に1つの作品を創り上げていく時間が楽しみです。
青木豪さんが作るエンターテインメントは真面目とおふざけの振り幅がすごく広くて、その行ったり来たりする面白さに加えて、「あのよこのよ」というタイトルの通り、物語を見ていただくと浮遊している自分をどこかで感じてもらえたり、どこの世が事実で、自分がいる本当の世界なのか…こういうちょっとした不思議さを感じられる作品になっていると思います。
僕自身久しぶりの時代物です。髪の毛を伸ばしていた理由はここにありました(笑)。江戸が終わり明治維新、この時代を生きている僕を楽しんでもらえたら嬉しいです。そして、登場人物たちが青木さんの描く世界の中でどのようにうねっていくのかというところにもぜひご注目ください。眼鏡にちなんだエピソードもお楽しみに。