脚本家・野木亜紀子氏、芦原妃名子さん死去に「実写化に関わった/いま関わっているすべての人にとって他人事ではない」
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)などの脚本を手掛けた脚本家の野木亜紀子氏が、31日にエックスを更新。漫画『セクシー田中さん』(小学館)の原作者・芦原妃名子さんの訃報を受けて心境を記した。
【コメント全文】野木亜紀子氏、『セクシー田中さん』芦原妃名子さん死去に「他人事ではない」
2023年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者である芦原さんが亡くなったことが報じられた29日。この報せを受けた野木氏は自身のエックスで「日テレドラマ『セクシー田中さん』の件。この数日、方々に訊いてはみているものの、まだ判然としない点も多く、付随する問題の論点が多岐に渡るため、どこから触れていいのかわからない」「これまで実写化に関わった/いま関わっているすべての人にとって他人事ではない」と警鐘を鳴らす。
また、今回の訃報について日本テレビが出した2度にわたるコメントについても「日テレのコメントは、第二弾が出てもなお、あまりにも足りていない。本来、日テレと小学館の間で話し合い納めるべきだったところがなぜここまでのことになってしまったのか。いま調査中であるならば調査中である旨を公表し、今後明らかにしていくという意思を見せた方がいいのではないか。小学館と見解が異なるというのであれば第三者委員会のような立場の調査を入れる必要もあるかもしれない」と見解を示す。
最後は「誠実であろうとしたために亡くなられた芦原先生のためにも、原作読者・ドラマ視聴者に対しても、これで終われるはずがないし、大きなショックを受けているであろうドラマ出演者や関わった人たちに対しても、日テレには誠実であってほしいです。起きてしまったことに対しての姿勢が問われています」と、日本テレビの今後を問うた。
『逃げるは恥だが役に立つ』のほかにも『重版出来!』(TBS系)や『主に泣いてます』(フジテレビ系)など、漫画原作のドラマ脚本を担当した経験もある野木氏の言葉は重く、ファンからも「仰る通り残念でなりません」「野木先生のコメントを拝読し、もやもやとしていたものが、少し晴れました」「脚本家というお立場にありながら、フラットな意見を述べてくださり、感謝に絶えません」とコメントが集まっている。
引用:「野木亜紀子」エックス(@nog_ak)
【電話相談窓口】
「#いのちSOS」0120-061-338
「よりそいホットライン」0120-279-338
「いのちの電話」0120-783-556、0570-783-556
「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
「チャイルドライン」0120-99-7777
「子供のSOSの相談窓口」0120-0-78310
日テレドラマ『セクシー田中さん』の件。この数日、方々に訊いてはみているものの、まだ判然としない点も多く、付随する問題の論点が多岐に渡るため、どこから触れていいのかわからない。こんな悲しい結末になってしまうまでに幾つかのポイントがあり、そのどれもがよくない方に働いてしまったであろう…
— 野木亜紀子 (@nog_ak) January 31, 2024