仲村トオルがグルメドラマ主演! 人気漫画『飯を喰らひて華と告ぐ』ドラマ化&7月放送開始
仲村トオルを主演に迎え、異色のグルメ漫画『飯を喰らひて華と告ぐ』が実写ドラマ化されることが決定した。7月よりTOKYO MXにて放送される。
【写真】仲村トオル、ドラマ『Destiny』記者会見に登場
原作は、白泉社「ヤングアニマルWeb」連載中の足立和平による同名料理漫画。圧倒的な画力で魅せた原作の調理シーンは実写版でも大きな見所のひとつ。「ハンバーグ」「カツカレー」「豚キムチ」「アジの姿造り」など、バラエティーに富んだ絶品料理の数々が1話ごとに登場する。
路地裏にひっそりと佇む中華屋のような店構えの料理屋「一香軒(いっかげん)」。客の望むものは「何でも出す」と豪語する謎のすご腕店主が営むこの店では、毎日さまざまな人間ドラマが生まれている。訪れる客は、老若男女、千差万別。中には店主に無理矢理連れられてきた者もちらほらいるが、皆が東京という大都会で人生に迷い、少しだけ疲れている。店主は、そんな客たちの人生の悩みを瞬時に見抜き、その客にベストマッチした最高のクオリティの料理を提供する。
料理の腕は間違いなく一級品の店主だが、問題は毎回繰り出されるおそるべき“勘違い力”。「どうしたらそうなる?」という斜め上からの勘違いと、もはや奇跡的な思いこみで、全く見当はずれなアドバイス&名言を自信満々に放つのだ。そんなズレまくった店主に客たちは困惑したり、腹を立てたり、笑い出したり。でも全員が店に来た時より、帰る時には少しだけ元気になっているのが不思議なところ。気付けばあなたも、この風変りな店主のトリコになっているはず。
主演は仲村トオル。男気があり人情厚くお客さんに接する姿を時に力強く、すごく親身なのにすごく的外れな勘違いをする様をコミカルに演じ、空気は読めないけど憎めない、人間味あふれる唯一無二のキャラクターを作り上げている。
仲村は「まずTOKYO MXさんが“1本12分のドラマを放送する”ということに惹かれ原作を読みました。主人公の空前絶後、唯一無二のキャラクターと彼と出会うお客さんたちのリアクション、本当に美味いものが作られていく感じのする匂い立つような凄い画に『これはやりたい!』と思いました。脚本も、短編の中にも起承転結があり、とても面白く、撮影現場も近藤監督、井上監督から、決して僕自身からは生まれないアイディアをたくさんいただき楽しかったです。サラッと見られて『なんか良かった』と感じてもらえるドラマになっていると思います」と作品への思いを語った。
制作スタッフには、気鋭の若手クリエイターが集結した。監督・脚本は映画『ウーマンウーマンウーマン』」やドラマ『直ちゃんは小学三年生』などを手掛けた近藤啓介。同じく脚本をコントグループ「テニスコート」のメンバーであり、ソロプロジェクト「画餅(えもち)」主宰の神谷圭介と、劇団コンプソンズの主宰、金子鈴幸が務めている。そして、主題歌はフィッシュマンズの名曲「ごきげんはいかがですか」。独自の浮遊感あるサウンドと切ない歌詞がドラマにエモさを加えている。
原作者・足立和平は、「メディア化は夢見ていたものの、僕は基本的に重苦しい作品を描くタイプなので、なかなか叶わないだろうな…と思っていました。なのでこのお話をいただいた時はまさに『牛の背踊り』に喜びました。何度か撮影にお邪魔したのですが、主演の仲村トオルさんの立ち振る舞いが完全に主人公の店主(オヤジ)で笑ってしまいました。そんなオヤジが客を困惑させる『1話完結のグルメ系コメディー』。ダラッと、そしてクスッと皆さまと一緒に楽しみたいと思います」とドラマ化の喜びを語った。
今回の発表にあわせてメインビジュアルが解禁された。また、原作のコミックスの最新第3巻が、白泉社より4月26日に発売される。
ドラマ『飯を喰らひて華と告ぐ』は、TOKYO MXにて7月放送。