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『御上先生』主演・松坂桃李、父となって考える日本教育の未来とは?

ドラマ

■「生徒役も全員プロ」 松坂桃李が感じた現場の一体感と生徒たちへの信頼


日曜劇場『御上先生』第1話より (C)TBS
――大人キャストには豪華なメンバーが集まっていますが、撮影現場での様子は?

松坂:吉岡里帆さん演じる3年2組の副担任・是枝文香は、生徒の目線で寄り添い真摯に向き合う、御上とは対極にいるキャラクター。吉岡さんも役柄同様に生徒1人ひとりに自らフランクに話しかけていて、みんなをリラックスさせてくれています。教室のシーンは緊張の連続になることもあるのですが、吉岡さんのおかげでいい意味で空気がほぐれ、緊張と緩和のバランスが取れています。

――撮影現場の雰囲気はどなたが作られていますか?

松坂:隣徳学院、古代真秀理事長役の北村一輝さんのおかげで、撮影現場の士気が上がっています。お芝居に対する熱量や向き合い方に驚かされますし、休憩中にも飯田さんと熱心に話している姿を見ることもしばしば。若手の俳優たちが言いにくいことを率先してズバッと言ってくださることもあって、その瞬間はいい意味で緊張感が高まります。北村さんが言うことは、芝居をする側からするとうなずけることばかり。監督が撮りたい映像と多少のずれが生じることもあるのですが、監督陣もその都度熱意を真っすぐに受け止めて試行錯誤してくださっています。

――生徒たちが集まる教室はどんな雰囲気ですか?

松坂:学生らしく賑やかなときもありますが、生徒の皆さんも全員プロなので、セットに入るとちゃんと逆算してお芝居をしています。だからこそ、僕も彼らをとても信頼しています。皆さん勉強熱心で、自分の撮影がない日にも「時間があるので見学に来ました!」という方もいて。そんな皆さんに僕も全力の芝居を届けたい。教室シーンの撮影のたびに背筋が伸びる思いです。

――松坂さんから生徒たちに声を掛けることはありますか?

松坂:なるべく話しかけるようにしているのですが、僕は吉岡さんみたいにコミュニケーション能力が高くないのでポツポツとしゃべっています(笑)。その代わりと言ってはなんですが、僕史上一番差し入れをしている撮影現場になっているはず。コミュニケーション能力が高くない分、差し入れで頑張ろうと思って。皆さん美味しいと言って食べてくださるので、差し入れしている甲斐がありますね。

――生徒役の皆さんからアドバイスを求められることはありますか?

松坂:お芝居のことについて質問してくれた方には自分なりに答えていますが、いいアドバイスをできているのかどうか…。むしろ皆さんから刺激をもらっていることが多いので、先生と生徒というより、プロの役者同士として作品を一緒に作っている感覚です。

――学園ドラマの座長として撮影現場で心掛けていることは?

松坂:ドラマでは、いろいろな角度の映像を撮るため、何度も同じ芝居を繰り返します。なので、生徒たちを飽きさせないように、芝居の鮮度を保つことも大切。先生の話を聞く生徒の顔は、やはりいい表情を撮りたいものです。だからこそ、どのテイクでもいい感情を乗せて、いい状態で受け取ってもらえるように努めています。

――リアクションだけのお芝居では集中力をキープするのも大変だとか。

松坂:そうですね。セリフがない撮影のときは特に。教壇から見ると、今日は気が抜けているなとか、この子は今日調子悪そうだなとか、この子はスイッチ入っているなとかがよくわかるんです。時には、今日はこの子寝ているなってことも(笑)。生徒たちはみんな協力的なので、そういう子がいたら起こしてあげて助け合っています。そういう様子も見ていてとても微笑ましいです。

――印象に残っている撮影でのエピソードを教えてください。

松坂:撮影スケジュールの兼ね合いで、時折、生徒数名が一緒に泊まって次の日の撮影に来ることがあります。そうすると不思議なことに、昨日より仲が良いじゃん!みたいなことが起こるんです。よく話すようになったなとか、下の名前で呼び合うようになったな、などの変化が見えて面白い。まるで合宿を経た後のような結束力を感じますね(笑)。

日曜劇場『御上先生』第1話より (C)TBS

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