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Nスぺ、戦後80年ドラマ『シミュレーション』制作開始 主演は池松壮亮 舞台は“総力戦研究所”

ドラマ

<コメント全文>

■主演・池松壮亮

なぜこれほどまでに平和は遠いのか。
平和だけでなく、なぜこれほどまでに良き未来への道のりは険しいのか。
2025年に今作を撮影する日々の中で、この問いが頭から離れません。
この国に生まれ、戦後80年という年に俳優として今作に出逢えたことは、大きな大きな使命と責任をもたらしてくれるものでした。
言論や精神や命までも戦争のために国家の統制下に置かれた時代に、研究員の彼らは感情論ではなく、精神論ではなく、事実に辿り着き、事実に畏怖し、結論を出しました。この世界に無数にある黙殺の歴史の物語となっています。
世界歴史史上唯一の被爆国の戦後に生まれたことの責任が、私自身にもきっとあるはずだと信じて、石井監督のもと、素晴らしいスタッフ、キャストと共に、毎日祈るように撮影しています。
どうかよろしくお願いいたします。

■脚本・演出 石井裕也

 これまで作られてきた日本の戦争ドラマ・映画は、終戦間際に一般市民が不幸な目に遭う、いわゆる戦争被害者の視点に立つものが多かったと思います。私が知る限り、その大元となった「なぜこの国は無謀な日米開戦に踏み切ったか」にフォーカスしたものはほとんどありません。あまりにも事態が複雑でドラマ化が困難だったのも一因でしょうが、ここまで手出しできなかった理由は、正直に言ってしまえばほとんどタブーに近かったからだと思います。
 
 開戦前夜の人間たちの様々な葛藤は、今の私たちにとって決して無関係ではありません。当時の日本社会に漂っていた不気味な「空気」は、確実に引き継がれて今の社会にも存在するからです。日本を代表するキャスト、スタッフと共に今この作品が作れたことの大きな意義を感じています。

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