『ファンタスティック4』ワールドプレミアでついにお披露目 「今後のマーベルのユニバースにもつながる」一歩踏み出す

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映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より、7月22日にロサンゼルスで開催されたワールドプレミアのレポートが到着した。
【写真】『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ワールドプレミアの様子<フォトギャラリー>
本作は、マーベル・スタジオの「ファンタスティック4」第1作(ファースト・ステップ)にして、過去シリーズや他のマーベル作品の予備知識ゼロで1から楽しめるドラマチック・アクション大作。異なる力と個性を持ち、揺るぎない家族の絆で“最強”を超えた唯一無二のヒーローチーム“ファンタスティック4”が、ひとりの人間として葛藤しながら、地球滅亡の危機に挑む姿を描く。
劇場公開を今週に控え、米映画チケット販売大手Fandangoでは前売券の初日売上が2025年の新記録を達成し、全米で特大ヒットが期待されている本作。日本時間7月22日(現地時間7月21日)には、アメリカ・ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンで、華やかなワールドプレミアが開催された。いち早く本作を鑑賞したメディアからは、「『マーベルがこれまでに作った最高のもの』のひとつ。素晴らしいビジュアルと主要キャストの優れた演技」(Variety)など、絶賛の声が相次ぎ、7月25日の公開に向けて期待がさらに高まっている。
ワールドプレミアの会場の外では、「ファンタスティック4」の象徴でもある鮮やかなブルーのカーペットがお出迎え。劇中で使用されている、ファンタスティカーや、彼らが乗り込む宇宙船が飾られるなど、1960年代のアメリカを思わせる愛らしいレトロフューチャーな世界観が広がっていた。「ファンタスティック4」にまつわるキャラクターの衣装などに身を包んだファンたちも集まり、イベント開始前から熱気に包まれていた。
ワールドプレミアが始まると、“ファンタスティック4”を演じるペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラックら主要キャスト陣をはじめ、「5人目のファンタスティック」とも呼ばれる高性能ロボットハービー(H.E.R.B.I.E.)も姿を見せた。さらに監督のマット・シャクマンやマーベル作品には欠かせないプロデューサー、ケヴィン・ファイギらも登場。マーベル・スタジオにとって、特別なヒーローである“ファンタスティック4”の記念すべき【ファースト・ステップ】を盛大に祝福した。
会場には、シム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)といった、“ファンタスティック4”のメンバーと共に、来年冬全米公開の「アベンジャーズ」新章への出演が決まっているキャスト陣に加え、デイヴ・バウティスタなど、マーベル・スタジオ作品にゆかりのあるキャスト陣や多くの著名人など約3000人が来場。会場は熱気と大きな歓声に包まれた。
身体がゴムのように伸縮自在となる能力と卓越した知性と発明の才能を持つチームのリーダー、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックを演じるペドロは、「リードは、【誰かのために自分を伸ばす】ということを表現しているキャラクターだよ。人類を、家族を救うために、自分を限界まで“伸ばす”存在。うまくいかないこともあるし、その“伸び方”が変に見えることもあるんですが、それでもこの能力にはそういった価値があるんです」と、そのキャラクターと能力の関係性に触れ、「ファンタスティック4は、“家族であること”によって人類を救う。それがこの物語の核心であり、“一緒にいること”が、互いを救う力になる。そんなストーリーなんです。この映画を楽しんでもらえたらうれしいです」と、公開を待ちわびる世界中のファンへメッセージを送った。
リードのパートナーで、身体を透明化する能力の持ち主で、チームの精神的支柱としてメンバーを支えるしっかり者スー・ストーム/インビジブル・ウーマンを演じるヴァネッサは、「スーを演じて学んだのは、“本物のヒーローはお母さんたち”ってことなんです。彼女は妊娠し、出産し、新米ママとして子育てに奮闘する。そしてその間ずっと、宇宙規模の存在の危機が迫っていて、任務も進行している…。そんな物語を描く中で、マーベルがこの旅に私を招いてくれたことを本当に光栄に思います」と、本作に参加できたことへの深い感謝を明かした。
全身を炎に包み、高速で空を飛ぶことができる、若く陽気なチームのムードメーカー、ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役のジョセフ・クインは、「ジョニーはこの家族という組織に大きく影響を受けているキャラクターです。僕としては、何か特別な信条や、“これを入れなきゃ”みたいな意図があったわけではないんだけど、とにかく彼の若さが特徴的だよ」と、ジョニーのキャラクターについて解説。
岩のような強固な身体を持つベン・グリム/ザ・シング役のエボン・モス=バクラックも、「僕にとってはとても人間らしいキャラクターで、これまで演じた中でも最も繊細で優しい人物のひとりです。このキャラクターを演じるという責任を与えられたこと自体が、僕にとっては大きな名誉なんです。この役を任されたことを本当にありがたく思っています」と、ベンについて語り、本作に出演できたことへの喜びを表した。
監督マット・シャクマンは、「子どもの頃からこのコミックスを読んで育ちました。このキャラクターたちは、僕自身の“家族”の一部のような存在でした。ずっと彼らを愛してきたので、MCUの中で彼らを描くのは本当に光栄なことです」と、人一倍深い“ファンタスティック4”への感謝を示し、「私たちは、『もし1960年代に、キューブリックが夢見たような未来が本当に実現していたら?』という発想で、できるだけリアルに、そしてオーセンティックに描こうとしました。現実の60年代に“レトロフューチャー”の層が重なっているような世界なんです。楽しんでいただけると嬉しいです!」と、本作の舞台となる世界についてアピール。
ケヴィン・ファイギは、監督を務めたマットについて「彼はこのキャラクターたち、この世界を熟知しています。トーンのバランス、アクションとの調和、それが本当に素晴らしいんです。皆さんに早く観てほしいですね」と絶賛。さらに、「最初の(マットとの)会話の時点で、私たちはこの映画を“単独作品”として成立させたいというのが明確でした。そして、この物語が独自のユニバース——“Earth-828”で展開することもね。彼もそれを全面的に受け入れてくれました。そして、自分の色をしっかりと刻みながら、今後のマーベルのユニバースにもつながるものにしてくれています」と、本作が今後のマーベル作品においても重要な一作となることを強調。ファンへ熱いメッセージを送った。
映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、7月25日より日米同時公開。