ペドロ・パスカル、『マンダロリアン』シーズン3は“声だけ”で出演 映画で久しぶりにアーマー着用
『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写ドラマ作品として誕生した『マンダロリアン』が、満を持して映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』としてスクリーンに登場。主演でマンダロリアン/ディン・ジャリン役を務めたペドロ・パスカルがインタビューに応じ、本作の撮影で久しぶりにアーマーを着て撮影を行ったことを明かした。
【写真】映画に登場するレイザー・クレストを想起させるイエローの衣装を着た、来日時のペドロ・パスカル
■映画の撮影では「意外と楽」な一面も
2019年に配信が始まり、シーズン1はRotten Tomatoesで批評家・観客スコアともに93%を記録するという高評価でスタートを切った『マンダロリアン』シリーズ。シーズン1では名前が明かされておらず、“ベビーヨーダ”と呼ばれていたグローグーの登場は世界に衝撃を与え、大きく話題になった。
シリーズの製作総指揮を務め、本作でメガホンを取ったジョン・ファヴローは「ペドロがここまで映画スターになるとは思いませんでした(笑)」と笑っていたが、『マンダロリアン』が始まって以来、ペドロはドラマシリーズ『THE LAST OF US』、映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』『エディントンへようこそ』と大作が続き、今年は本作のほか、『マテリアリスト 結婚の条件』が日本公開され、年末には『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』を控えるなど、引っ張りだことなっている。
多忙を極めているペドロは、『マンダロリアン』シーズン3(2023)では声だけでの出演となった。演じたのは、スタントダブルのブレンダン・ウェインとラティーフ・クラウダーだ。「ヘルメットを外してはいけない」というマンダロリアンの教義が、意外な形で功を奏したと言えるかもしれない。
ペドロ・パスカル (C)2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
ペドロは「シーズン1と2では、何ヵ月もアーマーを着用して芝居をしたのですが、シーズン3はすべて声だけで出演しました。シーズン3以前は、ディンの口調が重く聞こえると思いますが、それは本当に肉体的にキツい仕事だからです」と撮影の大変さを振り返る。
しかし今回の『マンダロリアン・アンド・グローグー』では、従来より撮影が楽に感じる場面もあったとのこと。予告編でも登場しているが、劇中、マスクを外されたジャリンが、水の中でドラゴンスネークと対峙(たいじ)するシーンがある。
「今回の映画では、アーマーを着用して撮影するシーンがかなりありました。水の中のシーンがあって大変に思うかもしれませんが、実際はテイクの合間に地上を歩き回るよりも、水に浮いている方が楽だったんです。ただ、アーマーを着けたまま水中で戦うのは他のシーンよりも大変で、撮影は本当に過酷な体験だったのですが、同時に冒険でもあり、子どもの頃に夢見ていた挑戦でもありました」と苦労と同時に達成感もあったと明かす。
大作が続くペドロだが、本作のみならず、『THE LAST OF US』ではエリーと擬似親子のような関係を築くジョエル役、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』では妻スーとの間に子どもを授かるリード役、『ワンダーウーマン 1984』では息子を持つ経営者マックス・ロード役と、偶然にも“父親”の役割を担うことが多い。
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』場面写真 (C)2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
いろいろな形の父親役を経験した中で、ペドロはジャリンの父親像について「ディン・ジャリンは不思議なくらい“最も厳格で最も愛情深いキャラクター”である気がしています」と分析。「ジャリンとグローグーはお互いに影響を与え合っていると感じます。ジョエルとエリーも似たような旅路をたどっていますね。それから、日本の物語に話を戻すと、『子連れ狼』こそが、ジャリンたちの原型なんだと思います。でもやっぱり、ディン・ジャリンは不思議と一番“柔らかい”人物かもしれません。いちばん硬い装備を身に着けているんですけどね(笑)」と語る。
ジャリンのグローグー愛も本シリーズの魅力の1つであるが、ペドロ自身もグローグーに出会った瞬間、心を奪われたという。「ファヴローとデイヴ・フィローニに初めて会った時に、グローグーのビジュアルやコンセプトを見せてもらったのですが、その美しさに本当に圧倒されました」と回顧。
シリーズが進むたびにグローグーのかわいさが広まり、映画のプロモーションで一般層まで認知が拡大されていったが、ペドロは「最初にグローグーのアートを見たことが本シリーズに出演を決めた大きな理由ですし、このキャラクターが世界中の心をつかむのは分かっていました」と最初から人気を確信していたと話す。
役者としてグローグーに嫉妬するかと聞かれたペドロは「まったくないです(笑)」と笑顔。「僕は人生の中でずっと映画が好きで、演技の勉強やトレーニング、舞台に立つ経験を“芸術”として本気で向き合ってきました。もちろん、俳優として生計を立てることに人生を捧げてきましたが、僕にとって常に一番面白いのは“多様性”なんです。芝居の幅のみならず、現場での経験や共演者やスタッフとの仕事を通して得る刺激を、若手の時からずっと追い求めてきました。大好きなシガーニー・ウィーヴァーも、『エイリアン』だけでなく、コメディーやドラマ、舞台でも素晴らしく、僕もああいう風になりたいと思っていました。なので、作品を成功させてくれて、夢のような経験をさせてくれたグローグーに嫉妬なんかありません」。 (取材・文;阿部桜子)
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』本ポスタービジュアル (C)2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は、5月22日より日米同時公開。

