町田啓太・菅生新樹・伊藤淳史・藤原丈一郎が主演! 池井戸潤原作『かばん屋の相続』12月放送・配信決定

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WOWOWにて12月に放送・配信される「連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」で、町田啓太、菅生新樹、伊藤淳史、藤原丈一郎の4人が主演を務めることが発表された。藤原はWOWOWドラマ初出演にして初主演、町田と菅生もWOWOWドラマ初主演となる。
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本作は、2005年から2008年にかけて発表された池井戸潤の六つの短編からの4篇(『かばん屋の相続』所収)をドラマ化した、1話完結のオムニバスドラマ。この4篇とも、主人公はいずれも働く男たちであり、この社会で懸命に生きる人々すべてが抱える“苦悩と葛藤”、“ささやかな希望”がリアルに描かれる。
また、第1話「十年目のクリスマス」は『シャイロックの子供たち』の前年、第3話「セールストーク」は『空飛ぶタイヤ』とほぼ同時期に書かれたものなど、これらの短編は池井戸潤の歴史の要所要所に書かれたもので、この作品を通して池井戸潤の作品世界の広がりのプロセスをより深く理解することもできる。
そして池井戸作品の魅力は、苦境に追い込まれた人たちが決してあきらめず、力を合わせ一発逆転していく爽快なエンタメ感だが、この4篇は下町を舞台に、金融機関で働く男たちが織りなす濃厚な人間ドラマが展開されて、いつもとまた一味違った池井戸潤の世界を味わえる。ただ、そこには池井戸潤作品でしか味わえない、あのハラハラするサスペンスもまた繰り広げられる。
第1話「十年目のクリスマス」では、東京第一銀行に勤める永島慎司(町田啓太)が、会社が倒産し路頭に迷ったはずなのに、なぜか羽振りが良さそうな神室電機の元社長・神室彦一を見かけたことから真相を調べようとする。
主演の町田は「衣装合わせの際には『すでに信頼関係を築けている状態でクランクインできるから、より深く物語に没入できそうだね』と盛り上がり、顔なじみのスタッフさんも多く、現場の空気もすでに温かく感じています」と明かした。
第2話「芥のごとく」では、新人の行員・山田一(菅生新樹)が、初めて担当となった資金繰りに苦戦する土屋鉄商の女社長・土屋年子を支えようと奔走する。
菅生は「池井戸潤さん原作の作品に出演できる!しかも、主演を務めさせていただけるんだ! と凄く嬉しい気持ちが溢れました。それと同時に正直自分に務まるのだろうかという不安も感じましたが、監督、プロデューサー、スタッフの方々や共演する素敵な先輩方のお名前を伺った時に身の引き締まる思いと切り替わりました。こんなにも贅沢な方々とご一緒できるからこそ、大船に乗らせていただき、ただひたすらに頑張るのみです」と意気込みを語る。
第3話「セールストーク」では、京浜銀行から融資の見送りを告げられた印刷会社の社長・小島守男が独力で5千万円もの融資を取り付けたことに疑念を抱いた融資課長・北村由紀彦(伊藤淳史)が、その資金繰りの真相を調べる。
伊藤は「銀行、町工場という、皆さんとそう遠くない距離感の中で繰り広げられる、重厚なミステリーになっていると思います。1時間ドラマという短い尺の中で、池井戸さんの世界観や、ドラマとしての緊迫感や魅力を、たっぷりとお伝え出来るように、キャスト、スタッフ、一丸となって、撮影に取り組みたいと思っております」とコメント。
第4話「かばん屋の相続」は、「松田かばん」の社長・松田義文が急死し、遺言状には会社を支えてきた次男の均ではなく、家業を嫌い行員となった長男の亮に会社の全株を譲ると書かれていたことで、亮と対峙(たいじ)することにる湊信用金庫の職員・小倉太郎(藤原丈一郎)の奮闘を描く。
藤原は「今回の役は、新たな挑戦でもあるので今までに見たことのない藤原丈一郎をお見せできるはずです。是非、アイドルの顔とは違う姿を楽しみにしてて下さい!」と呼びかけている。
原作の池井戸は「『かばん屋の相続』は、決して血湧き肉躍るというスケールの作品とはいえないでしょう。その代わりに下町の、一見ありふれた日常に潜む人の営みを描き、より私たちの身近な問題を取り上げた作品集です。この原作に新たなテイストが加えられ、ドラマ・オリジナル版の連続ドラマが誕生しました。さて、映像クリエーターの皆さんがどんなチューニングを施し、ストーリーを映像化したのか。私も視聴者の皆様とともに、楽しみたいと思います」とした。
「連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」は、WOWOWにて12月放送・配信。
※キャスト&原作者コメントは以下の通り。