横山裕、24時間テレビチャリティーマラソン完走の報告に弟がお世話になっていた児童養護施設再訪
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あす10月26日14時35分放送の『24時間テレビ48 アフターストーリー 募金のその後』(日本テレビほか)は、今年の24時間テレビで視聴者から預かった寄付金をどのような形で必要な方々に届けるかがテーマ。チャリティーランナーを務めたSUPER EIGHTの横山裕は、完走報告で弟がお世話になっていた児童養護施設を再訪。長嶋一茂は野球道具を能登の子供たちに届ける。岩田剛典はライブアート&オークションの収益で購入した画材を双子の高校生アーティストに贈る。
【写真】完走報告で児童養護施設を再訪した横山裕
横山裕が児童養護施設に暮らす子どもたちや経済的に困窮する子どもたちなどへの支援を目的に挑戦した今年のチャリティーマラソン。横山の思いのこもった「マラソン子ども支援募金」で「お預かりした寄付⾦を、全国の支援の必要な子どもたちにどのように届けるか」を、横山とともに考える。
シングルマザー家庭で育ち、中学卒業後は働きながら幼い弟たちを支えた経験をもつ横山。チャリティーマラソンを走る前に、弟が実際にお世話になっていた児童養護施設や、経済的に困窮する家庭に食支援を行う民間団体を訪問していた。そこで横山は、子どもたちや職員の方々の現状や思いを知り、「力になりたい」という気持ちをいっそう強くしたという。
そして105kmのマラソンを見事に完走。「走っている最中に、お会いした子どもたちのことがたくさん頭に浮かんできて、子どもたちに背中を押してもらいました」という横山は、今回改めて同じ施設と団体を訪問。寄付金をどのような形で届けるか、子どもたちや職員に問いかけ、現場の生の声に耳を傾けた。
弟がお世話になっていた児童養護施設では、子どもたちから「一生懸命走る姿に感動と勇気をもらいました」と大歓迎を受け、「国技館でもゴールテープを切りましたが、ここでもう一度ゴールテープを切れた気持ちになりました」と喜ぶ横山。
そして「いま何を必要としている?」と改めて子どもたちに問いかけると、話してくれたのは「年に一度、お誕生日だけでも、外食に連れて行ってもらいたい」「旅行をしてみたい」といった願いだった。職員にも話を聞くと、物価高の影響もあり、子どもたちの余暇を充実させることに費用面でどうしてもハードルがあることを教えてくれた。さらに、食事や掃除、洗濯など、子どもたちの生活の基本を守るための仕事にどうしても時間がかかるものの、本当は子どもたち一人ひとりの気持ちにもっと向き合いたいと悩んでいることなども。
横山は「いろんなものを見て吸収して子どもは成長すると思うから、いろんな体験をしてほしい。職員さんも、たとえば施設に便利な家電がもっとあれば子どもたちとのコミュニケーションの時間がもっと増えるのではないか」と語る。
さらに、横山が食の支援を行う民間団体も再訪。物価の高騰などもあり支援を必要とする家庭は増えているのに、支援が追いつかないことや、「親御さんが働いていて、お子さんが手軽に自分で食べられるレトルト食品などが喜ばれるケースもあれば、逆に大人が家にいて料理は作れるけれど経済的な理由で食材が足りないケースもある」と、家庭によってニーズが異なる現状も教えてもらった。
「各家庭が欲しいものを、ニーズごとに答えられるように何かできないかな」と横山。「生の声を聞かないとわからない部分があったので、皆さんが本当に必要とするものがわかって、目に見える形だけでない様々な問題に向き合って改善していくのが大事だと感じました」。
2024年の能登半島地震以降、ライフラインの復旧が急務とされてきた中、育ち盛りの子どもたちが思いきりスポーツできる環境はまだなかなか戻ってきていない。長嶋一茂は昨年に引き続き、今年の24時間テレビでも能登を訪れ、その際に「子どもたちの現状を少しでも改善したい」と野球教室を開くなどのスポーツ支援をしている方に出会った。
被災しながらも、スポーツに打ち込もうとする子どもたちの状況を聞いた一茂は「ホームランを1本打つごとに自ら1万円を寄付するチャリティーホームラン」企画に挑戦することを決意。そして迎えた24時間テレビ生放送で、プロ野球のレジェンドなど一茂の呼びかけに賛同した“一茂ジャパン”の7人は全員一丸となり、ボールをスタンドへ送り続けた。最終的な寄付金は108万円に。
24時間テレビ放送終了後、この寄付金で、石川県の輪島市、珠洲市、能登町、穴水町の奥能登地区にある五つの学童野球チームに野球道具を贈呈することに。そしてこの10月、リクエストのあったボールやバット、練習用のネットなど必要な道具を、一茂が自ら能登の子どもたちにサプライズで届けに行った。
さらに24時間テレビでは、集まった寄付金から、奥能登の5チームだけでなく中能登の11チームを加えた計16チームにおよそ400万円の支援を行った。
一茂は、能登のいまと、現地で子どもたちにふれあい、「こうやってまた能登で子どもたちの元気な顔が見られてなにより」と語る。
今年の24時間テレビ生放送中に、ダックスフントと恐竜をモチーフにしたアート2作品を完成させ、生オークションに出品した岩田剛典。その2作はあわせて850万円で落札され、そのほか企画に賛同した一流アーティストたちの作品と合わせて、合計落札額は1532万円となった。こちらの収益は全額、絵を描くのが大好きな、障がいのある子どもたちのアート活動の支援に使われる。
そして岩田は先日、自ら香川県に出向き、オークションの収益で購入した画材を双子の高校生アーティスト・平田泰一(たいち)さんと祥大(しょうた)さんに届けた。ともに知的障がいを伴う自閉スペクトラム症の二人は、左右合作で動物を描く独特の作風で、いまアート界で注目を集めている。今回の24時間テレビオークションでは、坂本九さんの思い出の品とコラボした作品を出品してくれた。岩田が訪れたこの日も集中して絵を描き続ける二人。岩田も触発され、急きょ二人のために特別な作品を作りあげる。
障がいのある子どもたちのアート活動を支援する団体は日本全国にあり、支援を必要としているところも多い現状を受け、今回のオークションの収益は全額、各団体が必要としている画材などの購入に使っていく。
『24時間テレビ48 アフターストーリー 募金のその後』は、日本テレビ(関東ローカル)ほかにて10月26日14時35分放送。

