濱口竜介監督『急に具合が悪くなる』カンヌで14分に及ぶスタンディングオベーション
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■濱口竜介(監督)
ようやく観客に届けることができました。カンヌだと、こういう反応になるのか、と感慨深いものがありました。たくさん笑いが起きて、こんな映画だったんだ、と再認識しました。最後には、非常に温かい拍手をいただけて良かったです。
自分がこの映画の素晴らしい原作「急に具合が悪くなる」を読んで心震えたこと、自分に起きたことが、映画をみた観客にも起きてほしいと思っていました。それを身体化して表現してくれた俳優の皆さんの力が大きいと感じています。
■ヴィルジニー・エフィラ(マリー=ルー・フォンテーヌ役)
この映画は、人と人とが繋がることの大切を伝えてくれる作品だと思っています。リュミエールで鑑賞して、作品と観客が繋がっていることを体感しました。本当に素晴らしい上映でした。
この原作がどのように映画になるのか分かりませんでした。濱口監督がくださった言葉が2,3あるんです。「脚本を使って演じるのではなく、テキストのなかに入り込んでほしい」と言われました。はじめは「どういうことだろう」と思ったけれど最終的には分かったような気がします。
■岡本多緒(森崎真理役)
観ていて、気付いたら口角が上がっていました。あたたかい拍手を長い時間いただいたことにも感動しました。今まで画面の向こう側で見ていたカンヌに自分がいるなんて、現実味がまだありませんが、気持ちはとても興奮しています。
私自身としては、脚本が素晴らしかったので、原作の魂が滲み出る様に表現できたらいいなと臨んでいました。
■長塚京三(清宮吾郎役)
観れば観るほどに感動が深くなる作品です。皆さん素晴らしい。これは2回以上観てほしいですね。一言一句、忠実にやっていった結果、哲学的な、そして非常にユニークな話になったと思います。
■黒崎煌代(窪寺智樹役)
あっという間の3時間16分でした。フランスだからなのか、国が違うと笑うところが違うのも面白かったです。僕たちも気付かされました。今日は新しい気持ちで映画を観ることができて感動しました。
智樹役は元気はつらつに演じました。智樹は、内部と外部を行き来する、どこにも属さない唯一のキャラクターだったので、ひたすら自分の感じるままに演技していました。

