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ブラピも困惑? アカデミー賞作品『それでも夜は明ける』監督と脚本家に確執報道

映画

監督と脚本家の不仲説が浮上した『それでも夜は明ける』
監督と脚本家の不仲説が浮上した『それでも夜は明ける』(C)2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.

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スティーヴ・マックィーン(映画監督)

ブラッド・ピット

ジョン・リドリー

 第86回アカデミー賞作品賞に輝いたスティーヴ・マックィーン監督の『それでも夜は明ける』。本作ではパッツィーを演じたルピタ・ニョンゴが助演女優賞、ジョン・リドリーが脚色賞も受賞しているが、このリドリーとマックィーン監督の間に脚本をめぐり、撮影当時から確執があったとThe Wrapが伝えた。

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 The Wrapによると、脚本担当として名前を連名にしてほしいというマックィーン監督の要請をリドリーが断り、二人の間に亀裂が生じたそうだ。

 もともとリドリーはマックィーン監督のもとで別の奴隷関連の脚本を執筆していたが、監督の妻が『それでも夜は明ける』の原作本を発見し、本作の脚本を書くことになったという。マックィーン監督はリドリーが提出した脚本に指示を出し、書き直しをさせたため、脚本の担当を連名にすることを希望したそうだ。

 アカデミー賞ノミネーションに向けて、二人の不仲が表沙汰にならないように努力はされていたとのことたが、水面下で二人の確執は続いていたという。The Wrapはその証拠として、アカデミー賞でのマックィーン監督とリドリーの距離や受賞スピーチを挙げている。製作には出演も兼ねるブラッド・ピットとマックィーン監督も名を連ねているが、脚本はリドリーの名前のみ。

 脚色賞で名前を呼ばれたリドリーは、ブラッドやマックィーン監督よりも後ろの席からステージに上がったが、マックィーン監督の真横を通った際も二人は目を合わせることがなかった。また、リドリーは受賞スピーチの中で、製作に名を連ねるブラッドとデデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーの名前を挙げ謝意を表したものの、マックィーン監督について触れなかった。スピーチの後、カメラは拍手するマックィーン監督の姿を捉えたが、「心がこもっていない」拍手の仕方と見えたという。

 一方、作品賞の受賞スピーチではブラッドの短いスピーチに続いたマックィーン監督。ブラッドを含むプロデューサーたち全員と、もう一人の製作総指揮テッサ・ロスの名前を挙げて感謝したが、製作総指揮を兼ねているリドリーの名前は一度も呼ばれなかった。監督は原稿を取り出して読んでいたため、呼び忘れの可能性は低いとのことだ。

 マックィーン監督は雑誌のインタビューなどでリドリーの貢献に敬意を表すことはあったというが、監督とリドリーの関係は冷え切り、監督がリドリーと話すことをスタッフに禁じ、BAFTA賞(英アカデミー賞)などを含む授賞式では、自分とは違うテーブルに座らせるよう要求したと関係者が話しているそうだ。

 『それでも夜は明ける』はBAFTAでも作品賞を受賞。その時の受賞スピーチでもマックィーン監督はリドリーの名前を出さず、ゴールデン・グローブ賞受賞の際には、プロデューサーの一人が耳打ちして、ようやくリドリーの名前を口にしたという。

 この争いの間にブラッドは挟まれ、二人の仲介に入る事態も生じたそうだ。アカデミー賞授賞式ではステージの上でマックィーン監督を称えつつ、スタッフと出演者の輪の後部にいたリドリーと握手するブラッドの姿があった。

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