桜坂洋作品、トム・クルーズ主演で実写化! 原作者が最新映像に大興奮

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7月4日に公開されるトム・クルーズの最新主演作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の最新フッテージ映像上映会が都内で行われ、ダグ・リーマン監督とプロデューサーのアーウィン・ストフらが作品の見どころを語った。
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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は桜坂洋の原作を映画化したSF大作。エイリアンの猛攻を受ける近未来の地球を舞台に、あっけなく戦死したトム演じるウィリアム・ケイジ大佐が、不可思議なタイムループの世界に巻き込まれていることを知り、終わりのない負け戦の連鎖の中から勝利の糸口を探しだす。相手役の軍人は、エミリー・ブラントだ。
圧倒的な迫力のフッテージ映像上映後、「アイデアもストーリーも日本で生まれたこの映画を持って、故郷に帰ってきました」と挨拶するアーウィンプロデューサー。ダグ監督も、「私自身、この映画の完成版を見る日まで待てないほどです。トムの長いキャリアの中でも、これだけ観客を驚かすような演技を披露したのは初めてだと思います」と嬉しそうに語った。
『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs.スミス』を手がけてきたダグ監督は、「最初に原作の小説を読んだ時に大変惹かれました。独創性が高くて多くの観客を満足させることが出来る機会になると思いました」と、作品との出会いを振り返る。アーウィンプロデューサーも「集英社の友人から送られてきた原作を読み、非常にユニークな内容に感動しました」と当時の思いを語る。
また、アーウィンプロデューサーは、キャストについても「ファーストチョイスはトムでしたが、彼も私たちと同じビジョンを持っていて、意気投合しました」と、トムの出演はすぐに決まったらしい。相手役となるエミリーも第一候補だったとのことで「望んだことは全て実現しました」と自信を見せる。
エミリーの起用については、トムの意見もあったと明かす。「監督と一緒にトムの家に行った時、たぶんトムだったと思いますが、『エミリー・ブラントはどう?』と言いました。その理由は、人間的で誠実、知的で内面的に強い、理想を持っているといった彼女のイメージです」。
一方、ダグ監督は「もっと、トム・クルーズのキャスティングに驚いて欲しいですね(笑)。今回トムが演じたのは終始臆病な男で、彼が今までとは違った役に挑戦したことは素晴らしいと思います」と、改めてトムの魅力を触れる。
トークの終盤には、原作者の桜坂洋も登壇。「最初にお話を頂いた時には、多くの日本の漫画と同じようにこのまま塩づけかなと思いました。主演にトム・クルーズさんが決まったり、だんだんとおかしなことになってきました。撮影現場のロンドンに行ったら、本当に撮影をしていて、これはもしかしたら本当か? ということになってきました。今、フッテージ映像を見ましたが、逆にだんだんと現実味がなくなってきました」と、嬉しすぎる現実を前に興奮気味にコメントした。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は7月4日公開。