『イントゥ・ザ・ウッズ』メリル・ストリープ涙の理由 アニメとの決定的な違いとは

メリル・ストリープやジョニー・デップ、エミリー・ブラントなど、豪華スターが共演し、おとぎ話の主人公たちのその後を描いたミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』。公開を目前に控え、メリルが涙を流しながら娘を抱きしめる、印象的なビジュアルが解禁となった。
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今回解禁されたビジュアルは、マッケンジー・マウジーが演じるラプンツェルとメリル演じる魔女の2ショット画像。外の世界に憧れて、自分の元を去っていこうとするラプンツェルを、涙を流しながら必死に止める魔女が映されている。そして、魔女に寄り添うラプンツェルの姿は、本物の親子にも劣らない、固い絆を感じさせる。
ラプンツェルといえば、ディズニーアニメーション『塔の上のラプンツェル』を思い浮かべる人も多いだろう。この『塔の上のラプンツェル』でも、魔女とラプンツェルの2ショットシーンは多い。しかし、本作のような愛情は感じられない。それは、ラプンツェルが塔に閉じ込められている理由が異なるからだ。
『塔の上のラプンツェル』では、魔女ゴーテルは自身の若さを保つために、ラプンツェルの魔法の髪を独り占めしようと彼女を塔に閉じ込めている。それに対して、『イントゥ・ザ・ウッズ』では、外の世界の危険にラプンツェルを晒したくないという願いから、塔に閉じ込めてしまう。これは、ラプンツェルを愛しすぎるが故の行動なのだ。
そう考えながら、今回の画像を見てみると、大人の胸にこそ突き刺さる、切ない親子の関係と愛情を感じ取ることができるだろう。俳優として歴代最多のアカデミー賞19回ノミネートを本作で達成したメリルだからこその名演技。ラプンツェルと魔女の関係にも注目して観てもらいたい。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』は、3月14日より全国ロードショー