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妻夫木聡×井上真央『乱反射』、石井裕也監督悲願の劇場公開が決定

映画

 2018年9月に放送され好評を博した、俳優の妻夫木聡と女優の井上真央が夫婦役で初共演したドラマ『乱反射』の劇場公開が決定した。

【写真】劇場公開が決定した『乱反射』場面写真

 本作は、「第63回日本推理作家協会賞」を受賞した貫井徳郎の同名小説を、映画『舟を編む』『町田くんの世界』の石井裕也監督が脚本も手掛けて映像化した人間ドラマ。ある地方都市を舞台に、誰にでも心当たりのある“小さな罪”の連鎖が招いた法では裁けない殺人と、残された家族の苦しみを描く。

 2018年9月にテレビ朝日系列全国ネットで放送されて好評を博し、続く2019年6月には上海国際映画祭公式イベントの日本映画週間にてインターナショナル・プレミア上映され、さらに今秋には香港での上映も決定。このような海外からの高い評価を受け、日本でも9月21日よりユーロスペース渋谷で劇場公開されることとなった。公開中は、作品に関わったキャストやスタッフのトークイベントも予定されている。

 幸せな家庭を育む加山聡(妻夫木)とその妻・光恵(井上)は、ある日、公園の木が倒れたことによる事故で最愛の息子・翔太を亡くす。被害者であり、新聞記者でもある聡は、息子の死の真相を突き止めようとする。しかし、社会の歯車に乗って、誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない人たちの中で、幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、やがて自分自身に向けていくことを余儀なくされていく…。

 石井監督は「『乱反射』が劇場で公開されることは悲願でした。製作時から、キャスト・スタッフの方々と共に劇場公開を目指していました。同時に、海外へもどんどん展開していこうという野望を持っていました。それらが現実となり、とても嬉しく思います」と劇場公開への熱い想いとそれが叶った喜びを明かす。

 続けて「撮影したのは2017年の7月ですが、『責任の所在がハッキリしない日本社会の縮図』でもあるこの作品は、全く色褪せていません。テレビで一度ご覧になった方も、よりダイナミックになった映画版『乱反射』を楽しんでいただけると思います」と語っている。

 『乱反射』は9月21日よりユーロスペース渋谷にて公開。

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