ビビアン・スー『人面魚』&モフモフ殺人羊&元カレが乗り移ったドローン…<未体験ゾーン2020>注目ホラー
■『ブレードランナー』ルトガー・ハウアー出演のゴシック・ホラー『デビルズ・ソナタ』
映画『デビルズ・ソナタ』
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SF映画『ブレードランナー』のレプリカント役で強烈な印象を残し、2019年に75歳でこの世を去った個性派俳優ルトガー・ハウアーが、主人公の父で、謎めいた作曲家を演じ唯一無二の存在感を発揮するゴシック・ホラー。主人公を演じた新星フレイヤ・ティングリーが、美しい顔を歪めて披露するスクリームフェイスにも注目だ。
父の遺産を整理するため、フランスの田舎町に建つ古めかしい屋敷を訪れたバイオリニストのローズ。そこには父が死ぬ間際に作曲していた楽譜「バイオリンソナタ 作品54」が遺されていた。ところが楽譜には幾つもの謎のシンボルが記されており、やがてローズは屋敷の中で“何か”の存在を感じるようになる。
■『ゾンビーバー』監督最新作は殺人マシーンの恐怖を描く『DRONE/ドローン』
映画『DRONE/ドローン』
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ビーバーがゾンビ化し大暴れするという斬新なストーリーと、CG時代に逆行するマペットタイプクリーチャーで世界に衝撃と爆笑を与えたジョーダン・ルービン監督の最新作は、なんと元カレの意思が宿ったドローンに襲われる殺人ドローン・ホラー。人類の未来の生活を豊かにするはずのドローンが殺人マシーンになるという、『チャイルド・プレイ』のAI搭載型殺人人形チャッキーをそのままドローンに置き換えただけの大胆設定。もちろん今回も80年代ホラーへのオマージュがたっぷり。
レイチェルは夫のクリスと幸せな暮らしを送っていたが、ある日、クリスがドローンを拾ってきたことから幸せは一転。ドローンには彼女の昔の恋人がのり移っていたのだ!
ほかにも、ノルウェー発のホラー『処刑山 ー デッド・スノウ ー』の続編『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』や、ジェームズ・ワンが「近年、最も怖くて、泣けるホラー映画!」と絶賛した『スキンウォーカー』、盲目×妊婦VSゾンビの戦いを描く『ブラインデッド』、名優ゲイリー・オールドマン主演『死霊船 メアリー号の呪い』など、気になる作品が目白押し。新年の幕開けに“未体験映画”を存分に味わおう。
「未体験ゾーンの映画たち2020」は、ヒューマントラストシネマ渋谷にて1月3日より開催。シネ・リーブル梅田にて2月下旬より開催予定。