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『スタンド・バイ・ミー』ゴーディ役ウィル・ウィートン、自身の辛い幼少期を役に反映

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映画『スタンド・バイ・ミー』ウィル・ウィートン、自身も辛い子ども時代だったと語る
映画『スタンド・バイ・ミー』ウィル・ウィートン、自身も辛い子ども時代だったと語る 写真提供:AFLO

 少年たちのひと夏の冒険を通して、彼らが密かに抱く心の傷を描き出した名作『スタンド・バイ・ミー』。本作で、主人公ゴーディを演じたウィル・ウィートンが、役柄と同じく辛い幼少期を経験し、それが役に反映されていたと明かした。

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 本作は、スティーヴン・キングの小説を原作に、ロブ・ライナー監督が実写映画化した作品。1959年のアメリカの小さな田舎町を舞台に、12歳の少年4人組の2日間に渡る死体探しの冒険の旅が描かれる。ウィルが演じたゴーディは、父のお気に入りだった優等生の兄を亡くし、家では影の存在として扱われ、心に大きな傷を負った少年だった。

 「ゴーディには、僕自身の経験が反映されていました。ゴーディもぼくも、家ではまるで見えない存在でした。両親のお気に入りの兄がいて、僕らは家族のスケープゴートでした。今『スタンド・バイ・ミー』を観ると、ぼくの目に信じられないほどの悲しみがあるのを無視できません。その悲しみや孤独はリアルなもので、ゴーディを演じるのに必要なものでした。ロブ・ライナー監督もそれを見透かしていたんだと思います」と、Yahoo Entertainmentのインタビューで明かした。

 本作でブレイクしたウィルだが、当時は演技をすることを望んでいなかったという。「両親に子役をするよう強制されました。(女優だった)母に連れられてエージェントを尋ね、『ママがしていることを僕もしたい』と言わされたんです」。「父からの精神的虐待と、母が僕を操ってさせた行為、両方が混ぜ合わさって、当時のぼくが出来上がっていました」と当時を振り返った。

 本作にはウィルの他、23歳で亡くなったリヴァー・フェニックスや、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネルが出演するが、ウィルは、ライナー監督が彼らの中にもそれぞれの役柄を見出していたと振り返る。

 「『スタンド・バイ・ミー』が語り継がれる理由の一つに、ロブがキャラクターそのものの4人の少年を起用した事があると思います」と語るウィル。「ロブになぜコーリーなのかと聞くと、『コーリーのように怒れる俳優は他にいなかった。(コーリー演じる)テディも怒りに満ちている』と話してくれました。それで納得したんです。リヴァーは、僕らの中で一番頭が良くマセていて、実年齢以上に賢かった。まさに(演じた)クリスです。そしてジェリーは信じられないほど楽しくて、いいヤツでした。まさに(演じた)バーンです」。

 近年は、ナレーターや作家としても活躍するウィル。自身についても、「思うに、ぼくは作家になりたかったから、ゴーディになれたんです。40歳になるまで気づきませんでしたが、僕自身がゴーディだったから、ゴーディを演じられたんです」と振り返っている。

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