濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』カンヌで拍手鳴り止まず! 三浦透子&霧島れいかも感激
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俳優の西島秀俊が主演し、濱口竜介が監督する映画『ドライブ・マイ・カー』が、現在開催中の第74回カンヌ国際映画祭で公式上映され、満席の会場からは、出席した濱口監督、三浦透子、霧島れいか、ソニア・ユアンに拍手喝采のスタンディングオベージョンが寄せられた。
【写真】三浦透子&霧島れいか&濱口竜介監督、第74回カンヌ国際映画祭レッドカーペットに登場
妻を失った男の喪失と希望をつづった村上春樹による短編小説『ドライブ・マイ・カー』を原作に、同作にほれ込んだ濱口監督が映画化を熱望、自ら脚本も手掛けた本作。西島が愛する妻を失った舞台俳優の家福悠介役で主演し、喪失を抱えながら希望へと1歩を踏み出していく主人公の心の機微を繊細に表現。そのほか、寡黙でありながら芯のある本作のヒロインでドライバーの渡利みさき役を、歌手としても活躍する三浦透子、物語を大きく動かすキーパーソンの俳優・高槻耕史役を岡田将生、家福の妻・音役を霧島れいかがそれぞれ務める。
新型コロナウイルスの影響で去年は中止となり、2年ぶりの開催となった今年のカンヌ国際映画祭。コンペティション部門に、日本映画として唯一正式出品された本作は、現地時間7月11日にレッドカーペットと公式上映でのワールドプレミアが開催され、濱口竜介監督、出演の三浦透子、霧島れいか、ソニア・ユアンが登場した。
晴天に恵まれた当日の午後。会場に、アクネ ストゥディオズのパンツスーツをスタイリッシュに身に纏うみさき役を演じた三浦と、花柄があしらわれたヴァレンティノの華やかなロングドレスを着用した家福音役の霧島が、世界三大映画祭を席捲する濱口監督とともに登場すると、詰めかけたマスコミから歓声が上がった。
初めてのカンヌ参加となる三浦と霧島は、笑顔を振りまき映画祭を楽しんでいる様子。『寝ても覚めても』以来、2度目の参加となる濱口監督も、報道陣に手を振りながら3年ぶりのカンヌを満喫している表情をみせた。
そして一行は、公式上映でのワールドプレミアが行われる劇場内へ。満席の客席からは大きな拍手が巻き起こり、コンペティション部門に出品されている本作への注目度の高さがうかがえた。
さらに上映終了後は、濱口監督やキャスト陣へ、会場から拍手喝采のスタンディングオベーションが寄せられ、場内が明るくなると、多くの観客が彼らへ対して称賛の声を投げかけた。
この大きなカンヌの歓迎に、監督は目を潤ませ「こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます」とコメント。主演の西島は仕事の都合で出席が叶わなかったが、「この感激を日本に帰ったら、一緒に仕事させていただいた主演の西島さんや岡田さんたちキャスト、そして支えてもらったスタッフの皆さんと分かち合いたいと思います」と話した。三浦、霧島もカンヌでしか味わえない空間を笑顔で堪能している様子をみせた。
なお、授賞式は、フランス現地時間7月17日19時25分から行われる。
映画『ドライブ・マイ・カー』は8月20日より全国公開。
【公式上映直後のコメント】
◆濱口竜介監督
こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます。初めて劇場で皆さんと観て、3時間近く一緒に旅をしているような気持ちで観ました。幸せな時間でした。この感激を日本に帰ったら、一緒に仕事させていただいた主演の西島さんや岡田さんたちキャスト、そして支えてもらったスタッフの皆さんと分かち合いたいと思います。
皆さんが集中して観ていただけたという感覚があったので、すごく感激しました。
◆三浦透子(渡利みさき役)
すばらしい劇場で、たくさんの人たちと大きな画面でこの映画をみることができました。この映画を、この先の人生でもたくさん観るだろうけれど、この経験を超えるものは二度とないだろうなという、特別な空間で、特別な経験をすることができました。本当に幸せです、ありがとうございます。
◆霧島れいか(家福音役)
非常に感動しました。一生の思い出になりました。今日ここにいるべきキャストの方たちがいないのが残念ですが、いっぱい報告すべきこともできました。いい経験をさせていただき、ありがとうございました。