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『プロミシング・ヤング・ウーマン』、暗いテーマと裏腹 ユーモアあふれる実力派俳優集結

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映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』に出演するボー・バーナム
映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』に出演するボー・バーナム(C)2020 Focus Features, LLC.

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キャリー・マリガン

ボー・バーナム

ラヴァーン・コックス

アリソン・ブリー

エメラルド・フェネル

 米アカデミー賞で作品賞含む5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞したキャリー・マリガン主演映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』。シリアスなテーマを込めた本作で、ユーモアのセンスが光る演技を披露した実力派俳優陣を紹介しよう。

【写真】『プロミシング・ヤング・ウーマン』に集結する実力派、ラヴァーン・コックス&アリソン・ブリー

 本作は、ある事件によって理不尽に未来を奪われた、“前途有望な若い女性”だったヒロインが繰り広げる復讐(ふくしゅう)エンターテインメント。

 30歳を目前にしたキャシー(キャリー)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーやクラブにひとりで繰り出し、泥酔したふりをして、お持ち帰り目的で近づくオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋心を目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻す。そして、キャシーの親友の未来を奪った悲惨な事件に関わったすべての者への復讐心をも覚醒させることに…。
 
 監督・脚本は、本作で長編デビューを飾ったエメラルド・フェネル。ロマンティック・コメディと復讐劇を融合させた独創的な自身の脚本で、第93回アカデミー賞にて脚本賞と監督賞のダブルノミネートを果たし、見事脚本賞を受賞した。主人公を演じた女優のキャリー・マリガンも批評家たちから「キャリア最高の演技」と絶賛を浴び、多くの賞を獲得している。

 今回紹介するのは、フェネルの脚本に惹かれて本作に集結した、ライアン役のボー・バーナム、ゲイル役のラヴァーン・コックス、マディソン役のアリソン・ブリーの3人。

 医大を中退後、閉ざされた環境に身を置いていたキャシーの前に突然現れる同級生のライアン。ヒロインの運命を変えるこの重要な役には、俳優・脚本家・監督・コメディアン・作曲家と多方面で活躍するボー・バーナムが抜てきされた。バーナムは脚本について「どんでん返しがある脚本はたくさんある中でも、この脚本には本当に意表を突かれた」と絶賛。そんなバーナムとの共演について、主演のキャリーは「いろんな作品に出てきたけど、笑いすぎて困ったのは久しぶり」と振り返り、「ユーモアが必要な作品だったから、彼以外には務まらなかったと思う」と語っている。

 キャシーが働くカフェの同僚ゲイル役を軽妙に演じたのは、トランスジェンダーを公言する女優で、LGBTの擁護を訴えるアクティビストでもあるラヴァーン・コックス。今回タッグを組んだコックスについて、フェネル監督は「彼女はカリスマ性だけでなく天性のコメディの才能がある」、キャリーは「ユーモアのセンスがあって、本当に温かい心の持ち主。いつも歌ってみんなの周りにいた。そういう温かさが役にも出ていた」と揃って賛辞を贈る。

 キャシーの復讐ターゲットのひとりとなる、医学部時代の同級生で“同調圧力オンナ”のマディソン役を演じたのは、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などに出演した女優アリソン・ブリー。アリソンは自身が演じたマディソンについて「興味深いキャラクターです。彼女は事件を忘れ、自分に都合がいいように記憶していた。そんなマディソンが最後には事件に関わったことを深く恥じ、後悔するまでに変化する様子は見ものです」とコメントしている。

 映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、7月16日より全国公開。

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