横井佑輔×野田慈伸×富川一人×齋藤明里 最強の布陣で臨む『俺ずっと光ってるボーイ、健之助』をたっぷり語る!
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11月4日に中野ザ・ポケットにて、PlayPlan×桃尻犬『俺ずっと光ってるボーイ、健之助』(作・演出:野田慈伸)が開幕する。本公演では、2019年に桃尻犬の本公演として初演された同名作が横井佑輔による初プロデュース公演として上演される。主人公は、地方都市の片隅で暮らす40歳の健之助。恋人・桜子との未来を描けず、バイト先のスーパーでも仲間たちにああでもないこうでもないと愚痴をこぼす日々。しかし、その背景には思いもよらぬ秘密があって……。不器用ながらも懸命に生きる人々の姿に“光”を当てる桃尻犬流人間賛歌。7年ぶりの再演の経緯、物語に込めた想い、キャスティング秘話、稽古場での実感……。熱のこもった稽古場で、プロデューサーの横井、作・演出の野田、健之助を演じる富川一人(はえぎわ)、桜子を演じる齋藤明里(柿喰う客)の4名に話を聞いた。
【写真】PlayPlan×桃尻犬 注目タッグ舞台を語る4人、トークが止まらない!
■初演は立ち見も続出! 最強の布陣で再び見せたい“光”
――7年を経たプロデュース公演にはどんな経緯があったのでしょうか?
野田:改めて振り返ると、桃尻犬にとって最もエポックメイキングな作品な気がしますね。クチコミで広がって、動員もかなり増えて……。今回プロデューサーとして声をかけて下さった横井さんも制作で入ってくださっていました。
横井:初演の時、台本の最初の10ページくらいを読んだだけで、「これは面白い作品になる」と思いました。劇場でもお客様が楽しんでくれているのを実感していて、立見が出る程の評判にもなりました。盛り上がってる空気を感じる公演だったと思います。
野田:確か、平田満さんもその時に初めて桃尻犬を観に来て下さったんですよ。その後アル☆カンパニーでたびたびご一緒させていただいているのですが、いろんな出会いに繋がった公演でもあります。
横井:これまで関わった公演の中でもずっと心に残っていて、『俺ずっと光ってるボーイ、健之助』のことをいろんな人に語っていたんです。やっぱりこの作品をもう一度みんなに観てもらいたい。そう思い自分にとって初となるプロデュース公演に選ばせていただきました。再演でじっくりとクリエーションしてみたら、また違った野田さんの魅力が出せるんじゃないかなとも思って。
野田:そうそう。桃尻犬作品の長編の再演は初めてなので、そこも楽しめたらと思います。
――初演の盛況ぶりが伝わってくるお話です。主人公・健之助を演じる富川さん、その恋人・桜子を演じる齋藤さんは本作にどんな第一印象を受けましたか?
富川:実は僕も初演を観客として観ていて、すごく面白かったんです。OFFOFFシアターで、いろんな衝撃の果てになんかよく分かんないけど感動させられちゃった作品って印象です。まさか自分が健之助を演じることになるとは全く思ってなかったので、オファーをもらった時は意外で驚きました。
野田:とみーさんとはいつかご一緒させてもらいたかったんです。すごい好きだったんで、どういうタイミングだったらお願いできるかなということを考えていて……。で、今回の企画の話が出た時に、今じゃないかなと思ったんですよ。プロデュース公演だからお金もいつもよりお支払いできるのではないか、という安心もあり……!(笑)
齋藤:私は横井さんからお声がけいただいて、初めて台本と初演の映像を拝見した時に「これは私だ、私がやるしかないやつだ!」と思ったんです。そのくらい桜子という役に親近感を抱いたんですよ。桜子はかなり精神が不安定で、世に言う「メンヘラ気質」なところがあるんですけど、私には彼女の言ってることが分かるというか、結構共感できる。過激な行動に走ったり、周りが見えない時もあるんですけど、心理としてそういう発想や思考に陥っちゃうのも理解ができるなって……。あと、なぜかそういう役柄をやることも多くて。だから、出会うべくして出会った作品であり、役だと思ったんです。
(左から)富川一人、齋藤明里
野田:齋藤さんは多分柿喰う客に入団したての頃かな、そのくらいの時期にチラシかネットかで名前と顔を見て、すごく気になる存在だったんですよね。そしたら、横井さんからも名前が挙がって、まだ芝居を拝見する機会はなかったのですが、直感的にいい予感がして……。で、一人芝居を観に行ったら、「ああもうこれは絶対安心だ」って確信に変わりました。
齋藤:その一人芝居も恋愛をこじらせてしまっている役だったんですよ。好きな男の人がいるけど、その人には別の相手がいて、それでも都合のいい女として接しているけど、本当はその好きな人の好きな女のことを殺したいって思ってる女の役で……。そして、その独り言を40分喋り続けるっていう芝居で(笑)。
野田:もうその時には桜子をビシバシ感じてたんだと思う!
齋藤:あははは! 直感が通じ合ってうれしいです(笑)。
横井:僕は齋藤さんのことを元々よく知っていたので、キャスティングのはじめの頃から、ハマり役だと思っていました。稽古を経て齋藤明里から「桜子」に近づいていったら、ますます魅力的な齋藤明里を見て貰えるだろうと思っています。富川さんは観客としてはずっと拝見していたのですが、ご一緒するのは初めてで、こんなに「健之助」がうまくできるのか!? と驚いています(笑)。合っているというか、合わせていただいているということなのだと思うのですが、とっても魅力的で感動しています。もちろん、他の俳優もみんな面白くて、最強の布陣がそろったなと思っています。
■正しくなくとも、懸命に どうしようもなくても、生きていく
【公演概要】
舞台『俺ずっと光ってるボーイ、健之助』
11月4~8日 中野ザ・ポケット
■脚本・演出:野田慈伸(桃尻犬)
■出演:
富川一人(はえぎわ)、齋藤明里(柿喰う客)、佐野剛、帯金ゆかり、成瀬志帆、紺谷凪乃、
板場充樹(猿博打)、吉田ヤギ(大人計画別邸)、野田慈伸(桃尻犬)