桜井日奈子、振り切った“怪演”への転機となった意識の変化 20代ラストを憧れの劇団☆新感線に捧げる
ドラマ、映画、舞台とジャンルを問わず幅広い作品で輝きを放つ桜井日奈子。近年は王道ヒロインにとどまらず、存在感あふれるクセ強キャラでの怪演も話題を集める彼女が、夢だったという劇団☆新感線初参戦を果たす。稽古開始早々の桜井に、人気作『髑髏城の七人』挑戦への意気込みや、俳優としての転機、そして来年迎える30代に向けての思いを聞いた。
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◆劇団☆新感線の舞台には「尊敬と憧れしかない」
劇団☆新感線を代表する演目である『髑髏城の七人』は、7年ごとに繰り返し上演され、そのたびに様々な工夫を凝らし進化をし続けてきた。演じるキャストによって、観劇の視点や見えてくる場面や味わいが変化するという、不思議な魅力を持った作品であり、キャラクターの魅力が俳優の魅力も引き上げる多面性のある戯曲ともいえる。物語の舞台は戦国時代、織田信長亡き後の関東の地を舞台に繰り広げる、アクションあり、ロマンあり、笑いありの誰もが楽しめる、壮大なチャンバラアクション時代劇だ。
1990年の『髑髏城の七人』初演から36年、これまで11バージョン上演してきた本作を今回「LAST STAND」と題し、劇団☆新感線としては最後の上演とすることとなった。
――舞台『シャイニングな女たち』での桜井さんの振り切ったお芝居が最高でした。今回、『髑髏城の七人 LAST STAND』にご出演と聞いた時に、「ぴったり!」と楽しみになったのですが、ご自身はどんなお気持ちでしたか?
桜井:オファーをいただけたことがとてもうれしかったですし、本当に信じられなかったです。新感線は初めてですし、『髑髏城の七人』の“LAST STAND”という大事な公演に呼んでいただけたことが本当にうれしくて。やれることは全部やろう!と思いました。
2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』ビジュアル
――劇団☆新感線は憧れだったとのことですが、新感線のどんなところに魅力を感じたのでしょう。
桜井:初めて観た新感線の作品は生田斗真さん主演の『偽義経冥界歌』でした。私、デビュー作が舞台で、その作品で主演を務められていた中山優馬さんがご出演されていたので観に行かせていただいたんですけど、今までに観たどれにも属さない、新しいジャンルの舞台を観た!という感覚で、とにかく胸が熱くなったんです。音もすごいし、光もすごい。演じられている皆さんの気迫もすごいし、目の前で繰り広げられる世界観に本当に圧倒されました。
誰が見てもハイカロリーで(笑)、 目の前に命がけで戦っている人たちがいる。しかもそれを何十公演もやるって、正気の沙汰じゃないというか(笑)。2ヵ月の公演ですら「もうしんどい!」って言うくらいの私ですから、それを何ヵ月もやるって本当に命がけだと思うし、46年もやり続けられているというのは生半可な気持ちじゃやれないこと。尊敬と憧れしかないんですよね。
――『髑髏城の七人』の印象はいかがですか?
桜井:『偽義経冥界歌』とはまた世界観が全然違って。裏切り合戦というか、「えー!」「そうなの!?」の連続でした。
ある人物の裏切りには、裏切る原因に男のロマンというか、義理や人情を一切投げ捨てて自分のロマンを追い求める熱量を感じたんです。あの人もこの人も裏切っていて、ただそれだけをやっているとコメディーになっちゃうんですけど、観た時に「そうだよな」って納得させられるだけの熱量があって、すごく印象に残っています。
…でも、こうやって喋ってますけど、自分なんかが新感線を語っちゃいけないんじゃないかっていう思いにもなるんですよね。それくらい私にとって新感線は特別な存在なんです。
◆演じたことのないタイプの沙霧役で世の中のイメージを裏切りたい
【公演概要】
2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』
■演出 いのうえひでのり
■出演
早乙女太一 塩野瑛久・藤岡真威人(Wキャスト)早乙女友貴
柚香 光 片岡千之助 桜井日奈子 近藤頌利 河野まさと
木村 了 浜中文一 粟根まこと 山口馬木也
右近健一 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ
礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
川原正嗣 武田浩二 横山一敏
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平
北川裕貴 寺田遥平 竹之内景樹 石倉和樹 永易大空 古見時夢
山崎朱菜 奥津陽子 乾 ライム 大内美里沙 岡山玲奈 高野 渚 日比野愛柚
■公演日程・会場
【東京公演】2026年11月14日(土)~12月25日(金) 新橋演舞場
【長野公演】2027年1月21日(木)~24日(日) ホクト文化ホール
【金沢公演】2027年2月8日(月)~14日(日) 金沢歌劇座
【大阪公演】2027年2月25日(木)~3月11日(木) フェスティバルホール
■企画・製作 ヴィレッヂ 劇団☆新感線
<公式サイト>https://www.vi-shinkansen.co.jp/dokuro2026/