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CLAN QUEEN「WARNING!!」は『PSYREN』から届く“着信”だ――失われた未来へ手を伸ばす歌

音楽

CLAN QUEEN
CLAN QUEEN

 公衆電話で拾った赤いテレホンカード。幼馴染・雨宮桜子の「助けてよ…」という言葉。そして、鳴り響く電話に出た瞬間、夜科アゲハの日常は荒廃したサイレン世界へ接続される。『PSYREN -サイレン-』(以下、『PSYREN』)において、“鳴る音”は物語が動き出す合図だ。テレビアニメのオープニングテーマ、CLAN QUEEN「WARNING!!」もまた、耳を刺す警告音から始まる。この秋の放送開始と同日に配信された、彼らにとって初のアニメタイアップ曲。物語の入口が一本の電話なら、この曲は毎週、視聴者に届く“サイレン世界からの着信”である。

【動画】CLAN QUEEN「WARNING!!」ミュージックビデオ

■“過去になってしまった未来”へ――アゲハの衝動を鳴らす

 作詞・作曲・編曲を手がけたAOiは、限界を超え、身体中に警告音が鳴り響いても、なお手を伸ばし続けるイメージで書いたと説明している。その言葉どおり、曲は立ち止まる隙を与えない。警告音に歪んだギターが重なり、目まぐるしく表情を変えながら、疾走するサビへなだれ込む。整然と前へ進むのではなく、あふれ出した音に押されて走り始める――その危うい推進力が「WARNING!!」の魅力だ。

 この初速は、アゲハの生き方によく似ている。アニメ第1話の彼は、人助けを請け負う一方、その実、「暴れる理由」を探している空虚な少年として登場した。そんなアゲハを迷いなく走らせたのが、桜子の助けを求める声だった。すべてを理解してから動くのではない。放っておけないから、先に手が伸びる。「WARNING!!」に刻まれた衝動は、まさにそこに重なる。

 歌の中にいるのも、最初から強い誰かではない。痛みや不安、孤独を抱え、自分に足りないものを知りながら、それでも声のする方へ進もうとする。相手を一方的に救うと誓うのではなく、同じ痛みの側へ行こうとする。その不器用な距離の詰め方まで、桜子を追ってサイレン世界へ踏み込むアゲハらしい。

 なかでも、この一節は『PSYREN』を知る者の耳を捉えて離さない。この物語でアゲハたちが目にするのは、これから訪れるはずなのに、すでに崩壊している未来だ。現在の選択によって、その結末を変えようとする物語の時間構造が、わずかな言葉の中に折り畳まれている。

 「WARNING!!」は、勝利した者の歌ではない。届く保証がなくても手を伸ばす、その一歩手前の歌だ。だからこそ、まだ何も決着していない物語の扉を開くオープニングテーマとして、これほど正しい鳴り方はない。

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■CLAN QUEENの世界と、待ち続けたファンの時間が交わる

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CLAN QUEEN「WARNING!!」ミュージックビデオ

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