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深津絵里、『カムカムエヴリバディ』で変わらぬ魅力! 名作ぞろいの足跡を振り返る

エンタメ

森田芳光、黒沢清etc…名監督とのタッグで海外でも高い評価

 深津のキャリアを語る上で、日本を代表する名監督とコラボレーションした映画作品も見逃してはいけない。

 昨年、没後10年を迎え再評価の気運が高まる名匠・森田芳光監督がメガホンをとった96年公開の『(ハル)』は、インターネット隆盛前夜のパソコン通信をモチーフにしたラブストーリー。この映画で深津が演じたのは、(ほし)というハンドルネームを使うヒロイン・美津江。劇中では内野聖陽扮する昇とのもどかしくも淡い恋を展開した。

 ドラマ『踊る大捜査線』の劇場版や、森田芳光監督と2度目の顔合わせとなり第27回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した『阿修羅のごとく』への出演を経て、2006年に公開された出演作が『博士の愛した数式』。故・黒澤明監督に師事した小泉堯史監督が手がけた本作は、事故により記憶が80分しかもたない元・数学者の“博士”(寺尾聰)と、彼の家に派遣されることになった家政婦・杏子(深津)の交流を描いたヒューマンドラマ。深津は温かみのある映像の中で、シングルマザーとして健気に一人息子を育てる杏子を見事に演じきり観客の涙を誘った。

 『フラガール』『怒り』の李相日監督がメガホンをとった2010年公開の映画『悪人』で、深津は『ザ・マジックアワー』に続いて妻夫木聡とタッグを組むことに。この映画で彼女が演じたのは、地方都市で恋愛とは縁遠い暮らしを送っていた紳士服店勤務の光代。出会い系サイトを通じ知り合った祐一(妻夫木)と恋に堕ちるが、彼は殺人を犯していたのだった…。人間の本質に迫った本作で、彼女は主演の妻夫木を相手に大胆なベッドシーンも披露。体当たりの熱演は国際的にも高く評価され、第34回モントリオール世界映画祭で女優賞を獲得する。

 さらに国際映画祭の常連でもある黒沢清監督による2015年公開の映画『岸辺の旅』に浅野忠信とともにダブル主演。3年間の失踪を経て“死者”となって帰ってきた優介(浅野)と、そんな彼を受け入れ、共に旅をすることになった妻の瑞希(深津)。この映画で深津は、夫・優介との空白の時間を埋めるように旅をする瑞希の心情を繊細な演技で表現。上映された第68回カンヌ国際映画祭でも高い評価を得ることになった。

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抜群の演技力と透明感で“18歳のヒロイン”も違和感なし!

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