クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

村上淳、息子・虹郎と同世代に頼もしさ「今の2世の俳優たちは、より頭を使っている」

映画

◆今の2世の俳優たちは、より頭を使っている

 たすきといえば、父親と同じく俳優の仕事を選んだ息子・村上虹郎も、順調にキャリアを積んでいる。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の岡山編での好演も話題になったばかりだ。村上は「うち、テレビがないので(息子の演技を)見てないんですよ」としながらも、「DNAってすげーとは思いますよ。離婚してから2~3年くらい会えていなかった時期があったんですが、久しぶりに会うのに駅まで迎えに行ったら、動きが僕そっくりだったんです」と一気に目尻を下げた。


 「DNAが近い僕に抗(あらが)うわけでもなく、なぞるわけでもない。虹郎に限らず、2世というのは、すごく頭を使っていると思います」と評価する。そして「今の20代半ばの子たちは、すごく頼もしいと思っています。キャスト、スタッフ含めて、彼らが今後のエンターテインメントを塗り替えていくわけです。コンプライアンスや常識を書き換えるとか」と、若い世代全体へ言葉をかけたうえで、世間ではポジティブな意見ばかりではない2世に関して「特に彼らはそれを意識してやっていると思います」と述べる。

 「環境もあるんでしょうね。考えることが多かったんでしょう。例えば仲野太賀くんとか石橋静河ちゃんとか、もう少し上で言うと安藤サクラちゃんとか、柄本兄弟とかもそうですが、2世の子たちは、そうした意識が特にある、“わかってるな”と思います。それぞれにオリジナリティを出しているし、2世というのは、より頭を使っていると思います。本当に頼もしいですね」と言葉をかみしめた。


 そしてもちろん、自身も邁進(まいしん)し続ける。「僕もね、たとえば60歳とか考えたとき、マスに落ちる玄人になっていないと、と思っています。いわゆる“バイプレーヤーズ”の方々のように、本当の意味での実力を持っているポジション。今の僕はプロではあるかもしれないけど、玄人ではない。玄人でないと60代は生き延びられない。そのためには、今を楽しく、難しい顔をしないで仕事をしていければと思います」と言う村上。「難しい顔をしている人には仕事は来ないです。たとえ仕事が一流だとしても、人柄が二流ならその人は三流だと思います」。

 己の軸をぶらすことなく、ひとつひとつの仕事を積み上げていく俳優・村上淳。50代も60代もかっこよく突き進む姿が目に浮かぶ。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)

 映画『夕方のおともだち』は公開中。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る