南沙良は常に満足しない――「でも、不安の中にいることが心地良いんです」
そんな不安も、出来上がった作品を観た際は「とても面白かったし、素晴らしい作品だなと思いました」と感想を述べる。しかし一方で「自分の芝居に対しては、技術的な面、気持ち的な面を含めて、満足はしていません」とキッパリ。続けて「それはこの作品だからと言うわけではなく、多分ずっと満足はしないと思うんです」と胸の内を明かす。
これまで南が出演した作品の演技は、高い評価を受け、数々の映画賞で新人賞を受賞した。それでも本人は「満足や達成感を感じることはほとんどないです」とつぶやくと「でも、いつも不安の中にいることが、実は私にとっては心地が良いんですよね」とはにかむ。
その理由について問うと「元々自分に期待をしていないということもありますが、なにかを探している感覚というのが、決して苦痛ではないというか、意外と楽しい作業なんです。だから、ずっとこのままだと思うし、このままでいいのかなと思うんです」と回答する。
さらに南は「基本的に自分に自信がないので。もちろん、お仕事に対して、自分にできることは全力で取り組んでいますが、なんか自信満々になる自分の姿が想像できないんですよ」と笑う。