『マイファミリー』藤間爽子、正体判明で「肩の荷が下りた」 友人からはメッセージ殺到
21年2月に紫派藤間流家元・3代目藤間紫を襲名した藤間。阿久津役を演じる松本幸四郎とは日本舞踊の仕事で一緒になるなど縁があるが、「幸四郎さんとは、役柄的にご一緒するシーンがなくお会いできないと思っていましたが、この前たまたま入れ替わりでお会いできて。ご挨拶しに行こうと思ったら、幸四郎さんの方から来てくださって、『悪い人だ!』と指さしながら言われました(笑)」とエピソードを披露。「舞踊でもご一緒したことは2回ぐらいしかなかったのですが、ドラマ撮影の現場でお会いすると、ちょっとホッとして安心しました」とニッコリ。
本作では家族の絆が描かれるが、家族について聞くと、「家族は何があっても味方でいてくれる人たちかな。どんな失敗をしても側にいてくれる存在だと思います」と感慨深い様子で明かし、「他の家と比べたら、家業をやっているということもあり、家族とのつながりや一緒にいることが多い気がしますね。これから自分が新たな家族を持つときも、自分の家族みたいな温かい家族を築きたいです」と語っていた。
日曜劇場『マイファミリー』に出演する藤間爽子 (C)TBS
女優としてデビューして約5年。今作の現場では学びも多いそうで、「映像は舞台と比べると、稽古をはじめ試すことがそんなにできない分、現場に行かないと分からないことも多く、ロケの場所や状況に合わせて柔軟に対応する力や瞬発力が求められているような気がします。共演者の皆さんがそれにどう応えて、どういう風に表現するのか、近くで見られることはすごく刺激的ですね」としみじみ。また、「スタッフさんがすごく温かい現場を作ってくださる。飯田プロデューサーが割本に書くコメントを読むと緊張が緩むし、寒い日はお味噌汁の差し入れがあったり、緊張してると『この前の反響どうだったの?』って声をかけてくださるカメラマンさんがいたり。良い作品を作るのはもちろんのこと、現場の雰囲気も一緒に良くしてくださる、皆さんの優しさがすごく感じられて。そういうところは本当に“ファミリー”として一丸となって作り上げているんだと感じます」と現場に助けられているという。
三代目を襲名して1年が経つが、襲名後、女優業に対する想いは「自分の中で変化はないですね。プレッシャーもあまり感じたくなくて。もちろん責任を持ってやりますけど、そこは変わらず役と向き合ってます」。今後、女優として挑戦したい役どころを尋ねると、「ずっと犯人や悪い役をやってみたかったので、今回それが叶ったんです。次は普通の人よりちょっと一味違う、一癖も二癖もある役をやってみたいです」と目を輝かせながら語った。
最新話29日放送の8話では、東堂が温人らに誘拐事件を起こした真相を明かすが、「これから本当に二転三転四転ぐらい、いろんなことが明るみになり、回収されていきます。過去のことがいろいろ明らかになり、それぞれみんなが抱えている、守りたいものや信じたいものが見えてくるのが見どころです」とアピール。どんな展開を迎えるのか――。東堂と鈴間が抱える“守りたいもの”に注目したい。(取材・文/高山美穂)
日曜劇場『マイファミリー』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。