『夜明けまでバス停で』大西礼芳、恩師・高橋伴明監督からの言葉を胸に臨んだ現場での変化
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9月まで放送されていた月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)で坂口健太郎扮する小勝負勉の東大時代の同期・緑川瑛子を演じていた女優の大西礼芳。京都造形芸術大学在学中に出演した映画『MADE IN JAPAN 〜こらッ!〜』で主演を務め女優デビューを果たしてから約10年。デビュー作で監督を務めた高橋伴明と10月8日公開の映画『夜明けまでバス停で』で改めて顔を合わせた彼女に本作に出演した思いを聞いた。
【写真】コロナ禍の中の社会的孤立を描く『夜明けまでバス停で』場面カット
■恩師である高橋伴明監督との現場も「まったく緊張しませんでした」
高橋伴明監督は、大西が在籍していた京都造形芸術大学の教授であり、映画学科のプロジェクト「北白川派映画芸術運動」で製作された『MADE IN JAPAN 〜こらッ!〜』では、監督&主演女優という関係で作品を共にした。言ってみれば師匠的な立場の人物だ。
大西は「伴明さんとまた映画を作ることができたのはとてもうれしかった。大学の恩師でもありますし、映画作りにおいての考え方は、いまでも私の中にずっとあるぐらい影響を受けている方」と述べるが、「でも緊張とかはまったくなかったです。いい表現か分かりませんが、自分のおじいちゃんみたいな感じなんです」と笑う。
師匠であり尊敬していながら、かしこまることのない理想的な関係性。現場でも、高橋監督は俳優に対して多くを語らないという。「押さえておかなければいけないことはもちろんありますが、基本的にそれぞれ役者が考えて芝居するべきというのが伴明さんの考え方なんだと思います」。