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『夜明けまでバス停で』大西礼芳、恩師・高橋伴明監督からの言葉を胸に臨んだ現場での変化

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■パワフルなベテラン女優たちとの現場

 本作の主人公は、コロナ禍により職を失い、バス停で寝泊まりせざるを得なくなった一人のホームレスの女性・北林三知子(板谷由夏)。大西は、三知子がパートをしていた居酒屋チェーンの店長・寺島千晴を演じている。千晴は、社員という立場で、従業員を解雇しなければならない現状に板挟みになるという女性だ。

映画『夜明けまでバス停で』場面写真(C)2022「夜明けまでバス停で」製作委員会
 大西は「実在にあった事件がモチーフになっているので、とても慎重に描かなければいけない」と台本を読み進めていったというが、「でも設定などその事件とは違うので、あくまでフィクションとして、どうやって役柄に説得力を持たせるかを意識しました」と語る。

 大西が演じる千晴は、コロナ禍によってリストラされなかった立場の人間だ。「店長ということで、従業員よりは安定した立場なのですが、私が意識したのは、すごく不安定なところで踏ん張りながら生きているということ」。そのため、仕事場では部下に対して厳格な態度をとるが、いざ素になったときは「抜けた感じ」をしっかり出せるように心がけたという。


 千晴の部下として居酒屋で働いていたのが、板谷をはじめ、片岡礼子、ルビー・モレノといった個性派女優たち。大西は「とても楽しかった」と笑顔を見せると「皆さん、休憩中ずっとおしゃべりしているんです。その姿は劇中のパートさんそのままで。私のこともずっと『店長』と呼ぶので、カメラが回ったときも芝居をしているような感覚ではなかったんです」と、地続きで演技ができたという。

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■伴明監督に言われた『飽きた』という言葉を胸に臨んだ本作の現場

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