黒木華、“本気でやることを大切に” 「後悔しないように、常に全力でありたい」
映画
■真面目に生きることの尊さ「後悔しないように、常に全力でありたい」
2010年に野田秀樹が率いるNODA・MAP番外公演『表に出ろいっ！』で女優デビューを果たした黒木。以前インタビューした際には、女優業の醍醐味について「演じる役柄を通して、人間についていろいろと知ることができる」ことだと明かしていた。坂間からも、たくさんのものを受け取ったという。「相手の立場に立って、何が正しいのか、正義とは何かと考えていくことはとても難しいこと。坂間を通して、難しいことではあるけれど、“それぞれの立場に立ってみること”というのは、生きていく上でもとても大切なことだと思いました」としみじみ。
また、真実に向かって不器用なほど真っすぐに突き進んでいく坂間を見ていると、“真面目であることの尊さ”を感じる人も多いはずだ。そのまぶしさを見事に体現した黒木は、「私と坂間が共通しているのは、“本気でやること”を大切にしているところ」と告白する。
「私がいつもかっこいいなと刺激されるのは、作品に対して本気で全力で向き合っている人。私もそうありたいと思っています。野田さんもそうですが、私は本当に出会いに恵まれていて。本気で遊んだり、本気で楽しんだり、真摯に向き合ったりと、いろいろな人の本気が集まると、すごい作品が出来上がるんだと実感しています。私もいつまでもその中の一部でいたいからこそ、真面目に、本気でお芝居に向き合っていたい。表現の世界は全力で挑んでも追いつかないことばかりですが、だからこそ自分に対して後悔しないように、常に全力でありたいです」と柔らかな微笑みの裏柄に、芯の強さを秘めていた。（取材・文：成田おり枝 写真：松林満美）
映画『イチケイのカラス』は1月13日より全国公開。
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