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“宝塚の文豪”早花まこが見つめたOGのセカンドキャリア 十人十色の中にあふれるバイタリティー

エンタメ

◆元タカラジェンヌには宝塚で培った土台が息づいている

――今回の本で、特に伝えたいという思いはどんなことになるでしょうか。

早花:そうですね…。コンプレックスやどうにもならないこと、苦しいことにぶち当たった時に、彼女たちがどう足掻き、どう葛藤して、どんな支えがあって、どう乗り越えたかというところですかね。そして卒業してセカンドキャリアを歩まれるにあたって、思い切りが良かった方も迷いがあった方も、それぞれの出来事や言葉に、宝塚で培った土台みたいなものが生かされているところがあったので、そこを読んでいただきたいです。きっとどんなお仕事や人生の方にも当てはまるような、背中を押されるようなところがあるのではないかと思います。

――特に印象に残られてる方はいらっしゃいますか?

早花:こんなふうに、宝塚受験前からのお話をじっくり聞くことは初めてだったので、皆さんにギャップと言いますか、発見があって。

特に、夢乃さんは、星組さんにいらしたときからバリバリのかっこいい男役スターさんで。在団中から家庭を持ちたいという夢を話してくださったことはあったんですが、もともとお兄ちゃんみたいな感じでとっても面倒見がよく、そういう意味では、あったかいお人柄を知っていたので、お母さんになるというイメージはそんなに遠いものではなかったんです。

でも、実際に3人のお子さんを育てていらっしゃる夢乃さんとじっくりお話すると、本当にセカンドキャリアに進まれたんだなということを実感しました。努力を重ねられたからこそ、ご自分が思い描いた生活にたどり着かれていて…。きっと楽しい明るいお母さんになるんだろうなと思っていましたが、その姿を実際に拝見すると、とても新鮮な気持ちになりました。


――在団中、楽屋などで卒業後の進路について皆さんでお話されたりするものなのですか? 本の中では、香稜さんが「卒業後はスパイダーマンになりたい」とおっしゃったとのエピソードもありましたが…。

早花:あれはびっくりしました!(笑)。親しい人同士で「こういうことをやってみたいんだよ」っていう話はしたりするんですけど、私の周りは、目の前にある舞台に全力投球する方が多くて、そういう(退団後の)お話もするんですけど、あくまでもずっと先の、“それはまた別のお話”という感覚が強くて、なかなか具体的な話にはならなかったですね。

――逆に、「OGの〇〇さん、△△してるらしいよ」といった退団後の近況については伝わってきますか?

早花:それは耳に入ってきます。そういう活躍しているOGの方の話を聞くと勇気づけられますし、「あぁ、いろんな道があるんだな」と、在団中はすごく励みになっていました。

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◆コロナ禍の始まりと重なった卒業公演 手探りの中に感じた団結力

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