SixTONES・ジェシー、狂気の陸軍大尉を怪演 真逆なキャラクター挑戦に感じた役者業の面白さ
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映画『リボルバー・リリー』場面写真 (C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
本作は綾瀬との1対1のアクションシーンも必見だが、「とにかくアクションシーンは気を付けないとと一番びびってました」と告白。銃を使うシーンも多いが、「怖いという気持ちもあるけど、とりあえず堂々として」乗り切った。
綾瀬や長谷川をはじめとする「リリー」チームとは敵対関係にあるということで、「場が乱れてもあれなんで」と撮影中はあまりコミュニケーションを取らず、「同じ陸軍チームの内田朝陽さんとよく一緒にいました」。
綾瀬や長谷川の印象を尋ねると「長谷川さんとはほとんど絡むシーンはなかったのですが、プライベートで2度お会いしたことがあって。『人見知りなんだよね』って話で盛り上がったり、今回の作品についても褒めてくださったのがうれしかったです」。一方の綾瀬については「撮影後のお疲れ様会で、『ジェシー君って、ずっと『うわぁぁぁぁ』ってやってたよね?』って言われて(笑)。そういう役だったんですけどねって(笑)。あとは、僕が親父ギャグばっかり言っていたから、『ほんと、おじさんだよね』とも言われました。皆さんがイメージされる綾瀬さんで、かっこいいアクションシーンとのギャップにやられちゃいましたね。またいつか別の作品でご一緒できたらうれしいです」。
映画『リボルバー・リリー』場面写真 (C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
本作には後輩・羽村仁成も出演している。羽村について「かっこいいですよね」と称賛の言葉を送るジェシーだが、後輩との共演だからと特別な思いはなかったという。だが、クランクアップ後には「連絡先を交換してください、と言われて、2人で食事に行きました」とも。どんな話をしたのか気になるが、「そ~れは言えないですよ!」とニヤリ。
今回、劇中では描かれない津山の過去にも思いを巡らせ役を作り上げ、津山の「悪いところと弱さ、かわいそうなところ」を意識したとも明かす。インタビュー中、津山について「弱い人間」と語っていたのが印象的だったが、その真意を聞くと、「指令を出すような立場になった人間は弱いと思います。戦争じゃなくても会社でもプライベートでも、力を持つとそうなっちゃうんじゃないですかね。自分が立ち向かわなくなっちゃうというか…」と分析する。ジェシー自身はそうした人間の弱さとどう向き合ってきたのだろうか。そう尋ねると、「人間、生きていれば嫌なこともありますからね。それをどうマインドコントロールして生きていくかが大事」とポツリ。
ハードなスケジュールが続くが、「いくら才能があっても、人間性が良くなければ呼ばれないというか。本当のスターというのは、プライベートでも人間味が出ているというか、ちゃんとしていないといけない。リスペクトしていることですよね、人を。そんな気持ちで仕事に臨んでいます」と真摯な気持ちで作品に向き合うジェシー。出来上がった作品を観て「誇りに思えた」という本作で、これまで見たことのない新たな一面を開花させた彼の今後の活躍が楽しみで仕方がない。(取材・文:編集部 写真:高野広美)
映画『リボルバー・リリー』は、8月11日公開。