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水川あさみ、年齢を重ね演じる役の変化に面白さ 40代を迎え「パワーがみなぎっている」

映画

◆『ブギウギ』は実父も絶賛! 50代に向けて「思い切り失敗したり、恥をかいたりしていきたい」



 『ブギウギ』ではヒロインの母親・ツヤ役を演じて好評を博している。ユーモアを忘れず、愛情や懐の深さをたっぷりとにじませる母親は、まさに水川自身の人間力が注がれているからこそ、厚みのあるキャラクターになっているように感じる。

 水川は「すごく反響をいただいています。私のもとにも、ツヤを応援してくださっているという声が届いていて。うちの父親がわざわざ電話をしてきて、『すごくいいですね』と言ってくれた」と笑いながら、「なかなかそんなことはないので、よかったです」と楽しそうにコメント。脚本を務める足立紳とは、映画『喜劇 愛妻物語』でもタッグを組んでいた。水川は「足立さんの脚本が本当に面白い。ツヤは、彼女の優しさや元気さなどそのすべてが、娘の鈴子に影響しているようなお母さん。“一筋縄ではいかないお母ちゃん”を描かせると、足立さんの本領が余計に発揮されるなと感じています」とツヤに愛情を傾けながら、分析する。

 セリフのない役、母親役、監督業など、次々と新たな扉を開いている水川だが、「パワーがどんどんみなぎっている感じがして。年齢を重ねるごとに元気! うざいかもって思われるくらい、元気なんですよ!」と大きな笑顔。


 では、50代に向けて、どのように過ごしていきたいだろうか? すると「誰かが言っていたんですが、人間は“生まれてから50歳までは、どう生きるかという過程を歩むもの”。そして“50歳から死ぬまでは、魂を磨く時間だ”という話を聞いたことがあって。それを実践するとしたら、50歳までは思い切り失敗したり、恥をかいたり、できないことはできないと言ったり…。そうやって、素直に生きることを心がけたいです。歳を重ねると恥をかかないように自分をプロテクトしてしまったりするものだけれど、そういうものは脱ぎ捨てて、自分の核となるものを見つけていきたい」と意欲を見せる。

 11月3日からは『リムジン』、2024年には『骨と軽蔑』と、舞台への出演も続く。「私は舞台の経験が少ないんですが、やっぱり舞台ってものすごく大変で!」と苦笑いを見せた水川は、「舞台って自分の表現があまりにも少ないと落ち込んだり、裸で立たされているような気持ちになったりする。『できない! 恥ずかしい!』ということを実感する(笑)。でも、そういうことを大切にしていきたいですね」と50代に向けての意気込みにぴったりの仕事が舞い込んでいる様子。この日も気さくな笑顔でインタビューに応じた彼女からは、おおらかで誠実な人柄がたっぷりと伝わってきた。水川あさみがこれからどのような顔を見せてくれるのか、大いに楽しみだ。

(取材・文:成田おり枝 写真:上野留加)

 映画『唄う六人の女』は全国公開中。

映画『唄う六人の女』メインビジュアル (C)2023「唄う六人の女」製作委員会

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