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池田エライザにとって“映画”とは? 監督業に進んだ深い理由も明かす

映画

池田エライザ
池田エライザ クランクイン! 写真:小川遼

 俳優、歌手、映画監督とマルチに活躍する池田エライザが、TikTokと東宝がタッグを組んだ、縦型の映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2023」の公式アンバサダーと審査員を務めた。今年で3回目となる本映画祭は、縦型映画という新たな映画のカタチを通して世界に羽ばたく才能を秘めたクリエイターを発掘するという趣旨で開催。今回クランクイン!は授賞式前の池田にインタビューを行い、縦型映画の可能性と、池田自身がなぜ映画監督の道のりを進んだのかについて話を聞いた。

【写真】後ろ姿まで美しい! 黒のホルターネックのドレスを着こなす池田エライザ

■「予算がある作品が良い作品とは限らない」

ーー縦型映画って未知の世界だと思うんですけど、今回アンバサダーと審査員を務めて、どんな魅力を感じましたか?

池田:“計り知れない”ということこそが魅力だと思います。縦型映画はまだこれからの部分もありますし、縦型であることがある意味で制約になってしまう瞬間もあると思うんですけど、そんな中で何ができるんだろう、何が新鮮なんだろうって試行錯誤することこそが最大の魅力なんじゃないかなと思いました。主人公が感じている閉塞感が縦型だと顕著に現れるところなど、縦型ならではのポイントにもすごく刺激を受けました。

ーー池田さんは映画監督としても活躍されていますが、監督として縦型映画をどう見ていますか?

池田:スマートフォンのおかげで、みんな実は縦型に慣れてきているところだと思うんですよね。写真や動画を縦型で面白く撮ったり、友だちを撮影してあげるときも縦型の中でどうしたら映える写真が撮れるんだろうって考えることがあると思うんですけど、みんなの意識の中に、縦型の感覚が知らずのうちに備わってきている気がしています。

わたしは建築物が好きなので、縦型だからこそシュールに見える構図に惹かれました。今回も赤階段を縦に撮影していた作品があったんですけど「前後感覚が分からなくなって面白いんだ」という気付きがあって。個人的には『新世紀エヴァンゲリオン』の下へ下へとつながるエスカレーターのシーンが好きなんですけど、縦2本で描いているからこそ、一瞬どう動いているのか分からなくなってしまう…そういう画作りをやってみたいなと思いました。

ーー役者としてはどうでしょうか? 普段横の画面を想定して演技をしていると、縦型では異なる神経を使いそうです。

池田:最初は戸惑ってしまうかもしれません。多分体が勝手に横の画面で撮影するように慣れてしまっているので、縦だと頭から膝までとか、自分が想定しているよりも多く画面に映ってしまうのではないでしょうか。横で自分が普段感じてるような振る舞い方と、縦での振る舞い方って絶対違いますよね。

例えば横向きのフラットな机があったとき、横向きのアングルだったら幅広く頬づえをつけられるけれど、縦向きだと見切れてしまうから、もっと意識して頬づえをつかなければいけない。横ではなく前に手を出したら、その手が実際に前に出てきているように感じて面白いかもしれません。こうやって1つ1つの動作にすごく美的感覚を求められるような気がしています。

ーー撮るのも撮られるのも、縦型ならではのアイデアが生きそうですね。「TikTok TOHO Film Festival」は新たな才能が輝く場になると思うのですが、池田さんはこの映画祭に何を期待しますか?

池田:予算がある作品が良い作品とは限らないということを常日頃感じています。撮影環境が良かったり、予算が潤沢であればあるほど良いというわけではない。まだ誰もたどり着けなかった発想や、企画自体を本人たちがどれだけ楽しめているか。審査している中で、そういう点を評価して選びたいなと思いました。映画の敷居が下がるというよりは、新たな世代や新たな形で、より多くの人が映画に触れることによって、まだ見ぬ世界に連れて行ってほしいなと強く思います。

ーーありがとうございます。ここからは池田さん自身について教えてください。映画監督に挑戦しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか? これから縦型映画を撮りたいと思っている人に池田さんの声が参考になる気がしています。

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■池田エライザは、なぜ映画を撮ったのか

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