仲間由紀恵、クセのある役に感じる面白さ 芝居に対してはコンプレックスも
ところで、本作は、パウ・パトロールの一員であるリバティの体が小さいというコンプレックスを乗り越えていく姿を描いたストーリーでもあるが、仲間自身はコンプレックスを感じることはあるのだろうか。
「お芝居をしていると、監督からOKが出ても、本当に良かったのかなと毎回感じます。私は自信満々に仕事ができるタイプではないので、できる限りのことをやっても反省点が毎回ある。なので、リバティのように自分に自信がなかったり、他の人と比べてしまうところはすごく理解できます。この映画を観て、リバティから感動や勇気をもらったので、私も諦めない強さを持ち続けられたらいいなと思います」。
芝居へのコンプレックスをそう明かしてくれた仲間だが、1994年に『青い夏』でドラマデビューを飾ってから約30年にわたって第一線で活躍しており、その演技力や存在感は圧倒的だ。仲間は、この30年を振り返り、「もう30年も働いているんですね。30年もやってきたからには、特別ボーナスをもらってもいいんじゃないかな?」と茶目っ気たっぷりに話す。続けて、「あっという間でした。この4、5年は、作品に対する取り組み方もまた変わってきたと自分でも感じています。一つひとつのお仕事にじっくりと取り組むことで、より良いお仕事ができるのではと感じているので、それを深めていけたらいいなと思います」と振り返った。
作品に彩りやスパイスを加える、なくてはならない存在となっている仲間。今後の活躍からも目が離せない。
(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
映画『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』ポスタービジュアル(C)2023 Paramount Pictures. All rights reserved.
映画『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』は公開中。