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愛希れいか、ドラマ&舞台で躍進続く 宝塚退団から6年、今も変わらぬ同期との絆

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◆今も宝塚で輝く同期の姿は勇気をもらえる



――宝塚を退団されてもう6年も経ったんですね。

愛希:コロナ禍というのもあって、自分が思うようにできなかったこともありました。でもこうして映像作品も舞台もやらせてもらえているというのは、退団直後には考えられなかったことだったので、すごく刺激的です。この6年が長かったか短かったかというと、どちらにも捉えられる感じですね。

――この6年で大きく変わったなと感じられる部分はどこですか?

愛希:猫との暮らしが始まったことです。私は小さいころから宝塚に入りたくて、そのことしか考えていなくて、ただひたすら夢のことを考えて、夢の中で遊んでいるみたいな感じがありました。もちろんその中で挫折もありましたけど、好きなことをずっとやり続けている感じで、仕事のことしか考えていない人生を歩んできました。

でも30を超えたときに、やっぱり立ち止まることがあって。この仕事を続けるかっていうこともそうですし、いろいろ悩んだこともあったんですけど、猫ちゃんを迎えて、少しリフレッシュする時間ができました。ご飯って言われたらご飯をあげて、撫でてと言われたら撫でて、そうした生活の中で自然とリフレッシュできたので、猫の存在は大きかったなと思いますね。もしその子たちがいなかったら、一生『イリュージョニスト』のことを考えていたり、皇太子レオポルド役の成河さんに首を締められるシーンのお稽古をした後、首を絞められる夢を見るくらい、ずっと考えてしまうタイプなので(笑)、夢の中でも作品のことを考えていたりしたと思います。なので自分に戻ることができる猫たちの存在は大きいですね。


――古巣・宝塚では、同期の皆さんがトップスターになられ卒業を迎えられたり、一方月組で新人時代を共に過ごされた朝美絢さんが雪組でトップになられましたし、同じく95期の桜木みなとさんも宙組でトップに就任されます。

愛希:同期が今でもあの場所で輝いている姿を見るとものすごく勇気をもらえますし、懐かしい気持ちにもなります。先日朝美のプレお披露目を観たときも、本当に感慨深いというか…。もちろん彼女はトップになるだろうと思っていましたけど、実際にその姿を見ると、涙が出てきちゃうくらいうれしくて…。なによりもみんないい子たちなんで、頑張ってほしいと思うんですね(涙声)。それくらい共に頑張ってきた仲間がセンターで輝いているのを見ると、本当に涙が出てきちゃって。あぁ、ダメだ、泣いちゃう(こらえきれず涙が落ちる)。

礼真琴の『ANTHEM-アンセム-』も観まして、彼女は昔から天才だったんですけど、改めて天才だなと思って。こんなに天才なのにすごく努力をするし、周りに気を遣えるんですね。ここまで頑張ったなと思いましたし、彼女に見合った武道館という場所で輝いている姿に勇気をもらって、毎朝運転中に彼女の「souls」を聴いて、私も頑張ろうと思いながらお稽古に来ています。

――同期の皆さんも愛希さんの活躍に刺激を受けていると思います。今回の『イリュージョニスト』でも、新しい愛希さんを拝見できることを期待しています。

愛希:『イリュージョニスト』というタイトルだけあって、この作品自体にいろいろな仕掛けがあるので、一度観て結末を知ったらもう一度観たくなると思います。かなり緻密に作られていますし、私たちもそうお届けしようと思っていますので、ぜひ何度でも劇場に足を運んでいただきたいなと思います。

(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)

 ミュージカル『イリュージョニスト』は、東京・日生劇場にて3月11日~29日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて4月8日~20日上演。

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