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広瀬すず×杉咲花×清原果耶 3人で中華を食べに行くも「緊張して手が震えていました」

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(左から)杉咲花、広瀬すず、清原果耶
(左から)杉咲花、広瀬すず、清原果耶 クランクイン! 写真:上野留加

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杉咲花

清原果耶

 広瀬すず・杉咲花・清原果耶が共演、一大ブームとなった『花束みたいな恋をした』(2021)の脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰が再タッグを組んだ映画『片思い世界』が現在公開中だ。12年間、共に過ごしてきた幼なじみ3人の“片思い”が描かれる本作。坂元が「広瀬・杉咲・清原の3人で物語を作りたい」と当て書きしたオリジナルストーリーがつむがれる。クランクイン!では、広瀬・杉咲・清原の鼎談を実施。物語の展開上、詳細は伏せられているため、本稿では3人の出会いや演技に対するアプローチをじっくりと伺った。

【写真】思わずほっこり 撮影中も仲良しな杉咲花×広瀬すず×清原果耶

■撮影前のご飯会では「手が震えていた」

――広瀬さんと杉咲さんは『学校のカイダン』(日本テレビ系/2015)が初共演と伺いました。今回は約10年ぶりの再共演ですね。

広瀬すず(以下、広瀬):10年経っちゃったね。

杉咲花(以下、杉咲):そうだね。『学校のカイダン』を撮っていた10代の頃は本当にたくさんのオーディションですずちゃんと遭遇していて、役を勝ち取っていく姿に焦りや悔しさを感じていた時期もありました。『片思い世界』で再会した時にそんな話もできて、“当時の自分にはこんな日がやってくることを想像できただろうか”と感慨深かったです。お互いにさまざまな経験をしてきた先にこうした再会が訪れたことへの喜びがありますね。

広瀬:私も同じ気持ちです。花ちゃんは同世代でも特別に思っている人だからこそ、とてもうれしい機会でした。『学校のカイダン』の時はみんなと色々なことを共有しながらお芝居する余裕は私にはなく、ここまでがっつりと作品に関わることもほとんど経験がなかったため、いっぱいいっぱいでした(※『学校のカイダン』は広瀬の連続ドラマ初主演作)。今回はあの時とはまた違った環境で、この10年間で経験してきたこと、出会ってきたもの、変化してきた感性を共有しながら3人という狭い世界で寄り添い――というよりも私の感覚としては2人に寄りかかりながらいられる空間でした。

広瀬すず
――清原さんは広瀬さんと『ちはやふる -結び-』(2018)などで共演されていますね。同作ではライバルを演じました。

清原果耶(以下、清原):『ちはやふる -結び-』の後に『なつぞら』(NHK総合/2019)ですずちゃんの妹役をやらせていただき、今回が3度目の共演になります。いつも現場でご一緒するたびに、勝手に頼りにさせていただいています。先ほどすずちゃんは「寄りかかる」と話していましたが、私は役としても自分自身としても「助けて下さい! よろしくお願いします!」と寄りかかる気持ちで毎日現場に行っていました。すずちゃんの持っている溌溂(はつらつ)としながらも煮えたぎったパワーを毎日現場で浴びることができて、とても楽しかったです。

花ちゃんとは現場では初共演ですが、実は朝ドラのバトンタッチセレモニーの場でお会いしていました(2021年に行われた杉咲主演の『おちょやん』→清原主演の『おかえりモネ』)。その時に花ちゃんが「何かあったら連絡してください」と連絡先を渡してくれたんです。それがすごくうれしくて。

杉咲:私も。そう思ってもらえていたことがうれしい。

清原:花ちゃんには伝えましたが、私は『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)が大好きで映画館で何回も見ていたのでお会いできるのもうれしかったし、ましてや連絡先をいただけるなんて思ってもみませんでした。それくらい大きな思いやりと優しさを持った方なので、現場ではすずちゃんのパワーと花ちゃんの柔らかさに包まれながらのびのびと役として生きられました。

――劇中で演じられた役どころは12年間支え合ってきた関係性ですが、御三方それぞれにここに至るまでのドラマがあったのですね。となると、距離感などに関しては取り立てて事前準備の必要はなかったのでしょうか。

杉咲:最初はすごくソワソワしましたね。この10年、すずちゃんとお会いする機会はちょくちょくありましたが、しっかりお話できる時間はなかったり、果耶ちゃんともほぼ初対面に近いような状況だったので。初めて3人で集まった時、本当に緊張して手が震えていました。

清原:私もです。撮影前に3人一緒に中華料理を食べに行ったのですが、箸を持つ手が震えていました(笑)。

杉咲花
杉咲:果耶ちゃんも!?(笑)。実はこのご飯会を提案してくれたのは果耶ちゃんなんです。せっかくこんな機会をもらえたからこそ、腹を割って話ができたらいいなと思って。お2人に抱いていた尊敬や羨望の気持ち、こうして再会できたうれしさについて、たくさん話をしました。後半には緊張も解けて、この先の撮影が楽しみになる時間だったなぁ。

広瀬:私は緊張はしませんでしたが、最初は「何を話せばいいんだろう」とドキドキ感がありました。「次の作品で一緒だね」という表面的な話はもちろんできますが、ふたを開けてみると人との距離の縮め方が似ている3人だったため「誰が行く?」状態になって(笑)。もちろん、似ているから心を開いたらすごく安心できるという信頼度があったからこそです。

ご飯会で感じたのは、花ちゃんが10代の頃に抱いていたイメージとはいい意味で全く違っていたことです。『学校のカイダン』の時はいじめられっ子/いじめっ子という役柄の関係もあったためお互いの距離感も今とは違いましたし、じっくりお話しできたことで「こんなに素直な人なんだ」と改めて思えました。そして清原ちゃんが末っ子ポジションを取ってくれたことで、気合いを入れて話さずにぬるっと会話に入れて、何でもしゃべることができました。これから始まる『片思い世界』の撮影が、このトライアングルにとって楽しくて居心地のいい空間になればいいな、と思えました。

杉咲:果耶ちゃんが勇気を出して声をかけてくれたことが本当にうれしかったんですよね。

清原:いえいえ、会いたかっただけです(照)。

広瀬:事前に「会いたいから花ちゃんに声をかけてみてもいいですか」って相談してくれたよね。でもおかげで、すごく助かった。ありがとうございました。

――そんな素敵なエピソードがあったのですね。ちなみに、最初に撮影したのはどのシーンなのでしょう。

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■広瀬&清原は二度目の坂元裕二作品

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