柏木由紀子、おしゃれなファッションが大人気 好奇心旺盛に自分らしく“77歳の今”を楽しむ

2017年に始めたインスタグラムで公開するおしゃれなファッションや、年齢を感じさせないキュートな日常が幅広い層から憧れを集め、フォロワー11万人超を誇る俳優の柏木由紀子。“シニア世代のおしゃれ番長”とも称される彼女のこだわりが詰まった『YUKIKO STYLE』(講談社)が4月17日に発売され、早くも話題だ。「ファッションはどんなときでも私を明るく元気にしてくれる」と語る柏木に、本作に込めた思いや、SNSでの人気ぶりについて話を聞いた。
【写真】77歳と思えないキュートさあふれる柏木由紀子
◆自分らしくいろいろなファッションに挑戦することが楽しい
本作は、77歳という年齢を全く感じさせないオール私物によるスタイリッシュなコーディネイトの紹介を中心に、「若々しさや美しさの秘訣は?」「健康のため何をしている?」「服はどこで買っているの?」「美容法は?」など読者の気になるポイントを深掘り。毎日を生き生きとポジティブに楽しむ柏木のライフスタイルに迫る。また夫・坂本九さんとの出会いや結婚生活などこれまでの人生を秘蔵写真とエピソードで振り返る「柏木由紀子クロニクル」も掲載するなど、読みごたえ満点な内容となっている。
『YUKIKO STYLE』書影 (C)嶋田礼奈/講談社
――今回の『YUKIKO STYLE』。柏木さんの魅力がたっぷり詰まった一冊です。
柏木:2023年にSNSに発表した写真をまとめた本を2冊出していましたので、またお話をいただいた時は「えぇー!」と驚きましたが、まだ私のすべてをお話したというわけではなかったので、お引き受けしました。直近の私の集大成とも言える1冊になりましたね。全部私物なので、お洋服を選ぶのはちょっと大変でしたけど(笑)。
――どのコーディネイトもとても素敵です。「sacai」や「FRAY I.D」といったトレンドのものや、「ロエベ」「バレンシアガ」といったハイブランド、さらには「ユニクロ」などお手ごろなファッションまで取り入れられています。
柏木:「sacai」を着始めたのは割と最近なんですよ。私の年齢向けのお洋服ってけっこう大きいんですね。逆に若い子のお洋服のほうがそのまま着られたりするんです。
好きなものって割と凝り固まってしまいがちだと思うんですけど、年齢を重ねてからいろんな色を着るようになりました。世の中もお洋服にあふれている時代で素敵なお店もたくさんあるので、いろいろなお店を見て歩くのが好きですね。あまり年齢にはこだわらないんですけど、自分らしくいろんなものに挑戦することも、この年になって挑戦することはちっとも恥ずかしくなくなってきたという感じかな。
今回ご紹介したお洋服には50年くらい前のものもあるのですが、そういうのは写真を撮ることもなかったんです。ただタンスに仕舞っているのではなく、出して着てみて写真を撮って、そうしてこんな本にもなって、本当によかったなって思います。
『YUKIKO STYLE』より (C)嶋田礼奈/講談社
――おしゃれは小さいころからお好きだったんですか?
柏木:子どものころからお洋服がとっても好きで、劇団に入って子どものお洋服の雑誌のモデルをやっていたんです。学生時代は制服がない学校だったので、毎日何か変えて行ったりして。ファッション誌やスタイルブックを見るのも好きでしたね。
――お二人のお嬢さんとはファッション談義をされることも?
柏木:一緒に買い物に行くことも多いんですよ。いろいろ見ながら「これどうかしら?」「それはあまりよくないんじゃない?」「これかわいいけど、私おかしくないかな?」とか話しながら(笑)。孫は2人とも男の子なので、お洋服とかわからなくて選んであげられないんです。
――坂本九さんのコーディネイトはされていたんですか?
柏木:2人でクイズ番組に出ていた時は、自分に合わせて「これがいいんじゃない?」とコーディネイトしていました。おしゃれ度ですか? 出会ったころは「ん~?」みたいな感じもありましたけど、だんだん私寄りになってきましたね(笑)。
――本書の中にもありましたが、ご家庭での九さんも本当に素敵な夫であり、父親でいらしたんですね。
柏木:えぇ。みなさんが思われるような、笑顔が素敵で、家族思いな人でした。