江口洋介&高杉真宙が『TOKYO MER』シリーズ初参戦! 劇場版最新作『南海ミッション』の撮影秘話を語る
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江口洋介 クランクイン! 写真:松林満美
――今作では、鈴木亮平さん演じるTOKYO MERのチーフドクター・喜多見幸太と菜々緒さん演じる看護師の蔵前夏梅が出向して南海MERの物語が描かれますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
江口:毎日朝から晩まで一緒にいるので、みんなでいてもそれぞれが一人の時間を作って楽に、気を使わず過ごすことがどんどんできていったので、そのいい雰囲気が芝居にも影響していたんじゃないかな。そういう雰囲気は、地方ロケならではかも。
高杉:そうですね。みんなそれぞれで楽しく過ごし、時にワイワイしたり…そうしたいい距離感でできたのも、地方ロケだからこそだと思います。
――作品的には過酷な撮影も多かったと思うのですが、印象深いことはありますか?
高杉:僕はスコールが印象に残っていますね。
江口:撮影の終盤とかね。「今日撮んなくちゃ!」みたいな時に、天気が…。南の島なんだから、通り雨みたいなのが結構あるんですよね。ラストのすごく大事なシーン大変だった印象はありますね。
――自然に左右されながらの撮影だったんですね。
江口:それで言うと、船のシーンはもう一度撮るのに船を沖までUターンさせる時間が必要だったので、船のシーンは毎回「絶対これでOK出すぞ!」みたいな気持ちだったのが印象に残っています。
高杉:ハハハ、確かにそうですね(笑)。
江口:一回一回、結構な時間がかかってたよね(笑)。
高杉:いつ戻れるか、分からなかったですよね(笑)。
江口:「あー、今、失敗しちゃった…。何分後かな、次のカット」みたいな気持ちになるんです(苦笑)。船のシーンでは、「この一回で成功させよう」という緊張感がありました。
――そんな船での撮影は、所作も含め、役の準備が大変だったのでは?
江口:今回の舞台が非日常的な場所なので、撮影現場に行くと役に入り込めるような感じでしたね。逆に淡々とした日常の方が難しかったです(苦笑)。
高杉:僕もそんな感じでした。撮影環境がスタジオとは全く違うので、その環境に立ってみないと分からないことも多かったなという印象がありました。台本を読んでいるだけだと状況がつかめないことも多くて、現場に行ったら全然違うイメージというのもありましたし…。そういう意味では裏切られたことも多かったですし、だからこそ出来上がったものもたくさんあったなという印象です。唯一、心配だなと思ったのは、船の操縦シーン。やったことがなかったですし、想像もつきにくかったので、現場で船長さんに聞いたり、動画を撮らせてもらってそれを見たりして演じました。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』より (C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会
――日常のシーンでは、牧志先生が釣りをする場面も。江口さんはプライベートでも釣りもされるとうかがいましたが…。
江口:実は、もう何年も釣りもやってなかったんですよ。でも、台本に書かれていたので、僕も釣り道具持参で(ロケ地の)沖縄に行きました。せっかく沖縄に行くし、長い滞在になるので、何か釣れるかなと思って釣り道具店にも行ったんです。「どんな魚がいるの?」なんて話をして、ルアーを用意もしました(笑)。
高杉:ハハハ(笑)。
江口:久しぶりに釣りをやって、懐かしさも感じながら、“牧志”感を味わうことができましたね(笑)。
――そんな牧志先生が現地の方々と触れ合うシーンもありましたが、長期の沖縄ロケは楽しめましたか?
江口:現地の方が本当にいい雰囲気を作ってくれているので入りやすかったです。食べ物もおいしいし、いろいろなお店に行っても、心地よく過ごすことができました。
高杉:僕はほとんど、ホテルと現地のタコライス店の往復でしたね。
江口:僕も一回行ったけど、おいしいよね? 毎日行ってたの?
高杉:はい。ほぼ毎日、お昼までの撮影が終わったらタコライス食べて、夜もタコライスを買って食べていました。おいしいところを見つけちゃったんで、食事は全BETしてました(笑)。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』より (C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会