「ただいまです!」武田玲奈、6年ぶり『おいしい給食』復帰に市原隼人も歓喜 “超近距離”での撮影に「戻ってきたな」実感
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――このシリーズは甘利田先生の“刺さる言葉”がすごく重要です。今回も「自信とは自分を信じる心である」という素晴らしいセリフがありました。市原さんと武田さんは自分を信じるために心がけていることはありますか。
武田:そうですね、私は割と自分を信じていて、あまり疑ったことはないんです。わからなくなった時も、自分の感情をノートに書いて整理して、客観的に見たりして。自分の内面を知ることが好きなので、信じることは得意かもしれないです。
武田玲奈
市原:僕は元々自分に自信がない人間で、正解が分からなくなることも多かった。でも結果的に、今はそれが正解なんじゃないかなと思うんです。自信がないからこそ、不安だからこそ努力できる。20代前半はプレッシャーで眠れない時間もたくさんありましたが、思えば役者としての存在意義を、ちゃんと理解できていなかったんです。
でもほかの役者さんやファンのみなさまからいろんな言葉をいただいて、“禅”のように常に「自分は正しいのか」と自問自答し続ける中で、「すべては表裏一体でいろんな答えがあるんだ」ということを学ばさせていただきました。「おいしい給食」を6年間通して続けられたことに誇りを持たなければいけないですし、今でも模索しながら生きています。
市原隼人
■舞台あいさつ驚異の80回超えも「まだまだ感謝を伝え足りない」
――「おいしい給食」は、まさにファンの気持ちを大事にしている作品だと思います。長年のファンは非常に熱いですし、どんどん新しいファンも増えています。
武田:「おいしい給食がほんとに好きなんです」と声をかけられる機会が、この作品に関してはすごく多くて。本当に愛があるファンの方が多いです。
――「観てます」って言いたくなる作品なんですよね。市原さんはもう足掛け6年、ファンの方々に感謝を伝えまくってきたと思いますが。
市原:いや、まだまだ足りないです(笑)。前回は59回も舞台挨拶をやらせていただいたんですが、今回は80回を超えます。それでも足りないぐらいです。少しでも楽しんでくださる方がいるなら、時間の許す限り、どこへでも行きたいと思っています。
この作品は「season1」で終わる予定で、こんなに続くとは夢にも思っていませんでした。ですが、作品を好きでいてくださるお客様がいる。そのためだけに現場にいるような気持ちです。「この作品を見て学校に行けるようになった」「家族で会話がなかったけど、久々に会話が生まれた」など、本当にいろんな言葉をいただける。
エンターテインメントの本質を追い求められるのが、この「おいしい給食」という作品です。ビジネスと夢が混沌とする世界で、もちろんビジネスが成立しなければ作品は作れません。それでも、なんとしても夢をつかみたい。夢だけで作れる作品もあるはずだと信じているんです。
――最後にファンの方にメッセージをお願いします。
武田:今回、6年ぶりにカムバックさせていただいて、懐かしさを感じつつも、現場がものすごくパワーアップしていて驚きました。演じるのも、久々に甘利田先生を見るのもすごく楽しくて、たくさん元気をもらいました。パワーと愛が詰まった作品になっていると思います。たくさん笑ってください!
市原:劇中に、甘利田の「御園先生はこんなもんですか?」という印象的なセリフがあります。僕はこの言葉が大好きで、自分自身に対しても響くセリフですし、いろんなお客様に自問自答していただきたい言葉でもあるんです。「いやいや、こんなもんじゃない」と。すべての方にもっと隠れた魅力があるはずです。ぜひこの作品がみなさんの新たな自分の魅力を発見するきっかけになればいいなと思っています。
市原隼人&武田玲奈
●編集後記
「おはようございま~す」。インタビュー撮影中、突然大きな声で乱入者が!?と思ったら、何と本作『おいしい給食 炎の修学旅行』の綾部真弥監督。何も知らずにたまたま取材場所にやってきた綾部監督カットインの模様は動画に収録。ぜひご覧ください!
(取材・文:稲生D 写真:松林満美)
映画『おいしい給食 炎の修学旅行』は公開中。

