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久本雅美、デビュー45周年 TV多忙な中も立ち続けた舞台が「今つくづく面白いと感じる」

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◆デビュー45周年 今つくづく舞台って面白いと感じる



――久本さんは今年デビュー45周年を迎えられます。ここまでの芸能生活はどんな道のりでしたか?

久本:面白かったですね。東京ヴォードヴィルショーという劇団に憧れて入り、いろいろ学ばせていただいて、このままじゃいけないという焦りや不安の中でもがいていた時に新しい劇団WAHAHA本舗を立ち上げて。最初は人が入らなくてどうしたらいいか?という中テレビでフィーチャーされたことで一気にお客さんが増えて。まさかこんなに続くとは思わず、気づいたら40何年もやらせていただいて、その中で松竹新喜劇や新派、いろんなプロデュース公演にも出させていただけて、本当に面白いなって思います。

なによりも健康で舞台に立てていること自体が本当に幸せだな、ありがたいなと感じますね。

――ご自身は、こうなりたいという目標に向かってグイグイ進むタイプ、周りの流れに身を任せて進むタイプのどちらですか?

久本:両方ありますね。ひとつひとつ目の前のことをやっていく中でこうやって皆さんとのご縁があったっていうのと、やっぱり生涯現役であり続けたい、いい舞台に出会いたいというような思いがあったからこそ出会えたこともありますし。

今はもう生涯現役で、やっぱり自分の代表作みたいなものができたらいいなというのが1つの目標にあります。

――この45年の中でターニングポイントを挙げるとするとどの作品になるでしょう。

久本:そうだなぁ~。いっぱいあるんですけど、1つは、私が30代半ばで出た『サードステージ・プロデュース 真夏の夜の夢』(1989)。木野花さんが演出で、古田新太、筧利夫、筒井真理子、池田成志に戸川純。その当時ギンギンにとがっていたメンバーで作ったあの作品は刺激的でした。こんな役者いるんだ!?と。もう毎晩飲んでましたし(笑)。若い人たちのエネルギーの塊で作品を作っていくのがめちゃめちゃ楽しくて。

もう1つ挙げるとすると、商業演劇初体験だった三谷幸喜の『音楽劇 サザエさん』(1994)。私はカツオ役で、サザエさんが榊原郁恵ちゃん。マスオ役が梨本謙次郎くん、ワカメが宮地雅子と素敵な出会いがありました。


――こうしてお話を伺っていると、やっぱり久本さんの真ん中には舞台というものがあるんですね。

久本:舞台をやりながらテレビに出させていただいて、舞台もテレビも好きだからめちゃめちゃ忙しくなって。なかなか稽古にも行けず中途半端なまま舞台をやっている自分が嫌で、しばらく舞台を休んでテレビが落ち着いたらまた戻ろうかなって思った時もあったんです。その時に、たまたま仕事が終わって、うちの若手が80人ぐらいしか入らない劇場の舞台でがむしゃらにお客さんを笑かしているのを見て号泣したんですよね。なんで逃げてたんだと。しゃくりあげながらも負けちゃダメだと決意したんです。それから両方やろうと決めて…。

テレビっていうのはある意味旬だからいろいろと変わっていくじゃないですか。今、私が舞台をやり続けてきて本当にありがたいことに舞台のオファーもたくさん来るようになって、テレビの方は少しずつ落ち着いていってるのが事実じゃないですか。自分自身が舞台に立ち続けていく割合が大きくなってきたら、舞台って本当に面白いなって思うようになったんですよね。テレビの方が刺激的だし面白いかなって思った時期もあったわけですよ、若い時には。でも今、舞台って面白いなって改めて実感している最中なんですよね。やったらやった分だけ自分の中で感じるものがあるし、生のお客さんの目の前でやることによって自分の中でいつも緊張感があって、達成感もある。落ち込むこともあればハッピーになることもあるっていう、自分が生きているという現実をちゃんとつかみ取ることができるんです。

――僕、WAHAHA本舗さんの全体公演のオープニングで、皆さんが登場されてくるのを観ると、笑いながら手拍子してるんですけど、なんだか泣きそうになるんです。

久本:それ、みんな言う!(爆笑) まだ死なないって!(笑) 

――あぁ、またみんな元気に出てきてくれて、一生懸命踊ってると思うとジーンとしてしまって(笑)。

久本:みんな言うんだよね~(笑)。40周年公演だった前回は、喰始がちょっとエピソードを入れながらメンバー紹介したんです。そうしたらもうオープニングで客席の小林幸子さんがドド泣き(笑)。

――初めて拝見したのが、シアターアプルだったのでもう25年くらい前なのですが、その時の下ネタをまだ覚えているくらい衝撃でした。

久本:やめなさい!(笑) これから新派に出るんですから! 石井先生の前で下ネタはNO!です。石井先生の前で「よろチクビ~!」をやれってみんながけしかけてきたんですけど、絶対にできなかったですからね(笑)。

(取材・文:渡那拳 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])

 「新派・松竹新喜劇 合同喜劇公演」『お種と仙太郎』『明日の幸福』は、東京・新橋演舞場にて5月9日~19日上演。

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