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山下智久、芸能生活30年は「ハードでした」 “長めの研修期間が終わった”と語る現在地

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■「強いけれど、いい風が吹いている」 30年走り続けた先にある現在地

 「一つのことに深く、深く、向き合っている」と現在地について語り、「若い頃は、浅く、広く。今は深く向き合うからこそ、いろいろなことを同時にはできないな…という感覚になっています。努さんから教えていただいたことがなじんできたというか、自分の中でいい感じに発酵されてきた気がする」と目尻を下げた山下。

 今年は芸能生活30周年を迎えた彼だが、その道のりを思い返すと「ハードでした」と苦笑いを浮かべ、「がむしゃらに走ってきて、“やっと、長めの研修期間が終わったかな”という感じ」と新たなスタート地点に立っている心境だという。

映画『正直不動産』場面写真 (C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館 (C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
 山崎との出会いの場となった『クロサギ』、そして『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』も、彼を大きく成長させた作品だ。山下は「『コード・ブルー』では、“無理をすることって大事なんだな”と思ったんです。当時23歳になったばかりで、医者の役を演じる。不安でしかなかったですし、若いなりに一生懸命に頑張って、自分のキャパオーバーのところに飛び込んでいった。あの作品で成長できたのは、間違いないです。病院をお借りして撮影をしていたので、実際に患者さんが運ばれてきたりと、特別な緊張感もあって。みんなで、命に向き合うという環境を共にした感覚があります」としみじみ。

 20代後半にかけて単身で海外へ飛び出すなど、言葉や文化の壁を超えて世界を視野に入れてチャレンジを続けてきた。

 「向かい風が吹いたり、いつ突風が吹くかわからないような、30年」とキャリアを表現した山下は、「今は一番、強い風が吹いている時かもしれないです。山を登っていくと、下の方は平和だけれど、上がれば上がるほど、危険な風が吹いてきますよね。でも僕はそういう生き方の方が、スリルがあって好きなんです。ハードでなければ本気になれないし、本気にならないとつまらない。だからこそ今は、強いけれど、いい風が吹いている気がしていて。一回しかない人生なので、気力と体力があるうちは、いろいろな山に登る挑戦をし続けたい」と力を込めながら、「いつでも、“なにか足りない”というハングリー精神が背中を押してくれた」と持ち前のストイックな個性を光らせる。


 「“ハングリーに、ハングリーに”と思いながら、進んできた」という山下だが、研修期間を終えて「自分の思いを表現したり、自分の好きなものを形にしていくフェーズに入った」と清々しい笑顔。

 「やっぱり自分のコップに何も入っていないと、自分のための水がほしくなる。それが溢れてきて初めて、“人をハッピーにするために頑張りたい”と思えるのかなと。『正直不動産』は人の心にフォーカスした作品で、ようやく自分自身も、その世界に流れる言葉や感情を理解できるようになってきた気がしています」と心を込めるように、愚直に歩みを進めてきた山下が、たくさんの人を元気づける『正直不動産』に巡り合ったのは必然だったようにも思える。

「このお仕事は、“喜ばせ業”。観てくれた人、聴いてくれた人にとって励みになるような仕事。誰かの背中を押したり、ポジティブなきっかけを作れるような仕事をしていけたらうれしいなと思っています」とさらなる未来を見つめていた。

 どんな質問にも穏やかな笑顔を見せながら、熱く、真摯に語る姿からも、グローバルな舞台で躍動する充実ぶりがうかがえる。劇場版の石田は、永瀬に優しく語りかける。その言葉は「今の僕にも刺さるものだった」という。「あっという間に時間が過ぎていってしまうので、1日1日はすごく貴重。石田さんから、“日々に追われるのではなく、どうやって生きていこうかと立ち止まって考える時間も必要だよ”と、声をかけていただいたような気がしています」。

(取材・文:成田おり枝 写真:山田健史)

 映画『正直不動産』は公開中。

※山崎努と岩崎大昇の「崎」は正式には「たつさき」

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