濱田岳、話題の新作でW主演の岡田将生とは、“ガッちゃん”“マサオ”と呼び合う仲

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「いち原作ファンとして、映画になる楽しみと、ファンがゆえに淡十郎をやるプレッシャーが来て。どうしよう、できるかなという想いもありました」と語るのは、『偉大なる、しゅららぼん』で、岡田将生とともに主演を務める濱田岳。これまでにも『鹿男あをによし』、『鴨川ホルモー』(濱田出演)、『プリンセス トヨトミ』(岡田出演)が映像化され、マキメワールドと称される奇想天外な独自の世界で魅了する作家・万城目学の同名小説の映画化だ。
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今作もマキメワールド全開。琵琶湖畔の町を舞台に、太古から不思議な力を伝承してきた一族、ライバル家、そして新たなる敵との戦いの火ぶたが切られる! 原作はだいぶ前に読んでいたという濱田。演じるのは、城に住み、町を牛耳る日出家の跡取りで、<生きる伝説>とまで言われる淡十郎。岡田扮する分家の涼介を供の者として従え、高校に通い始めるのだが…。
「原作での淡十郎は、すごく格好つけたことを言って、茶髪をなびかせてるんだけど“太ってる”みたいな落とし方ばかりされてるんです。だから実写になるなら変に格好いいお兄ちゃんが演じるのではなくて、うわっ、コイツ格好つけちゃってるよ!?って思われるような人にやって欲しかった。プレッシャーもあったけど、願ったり叶ったりでもあったんです(笑)」と濱田。しかし濱田には背が低い印象こそあれ(失礼)、太っているイメージはない。
そこで10キロの増量をした。「マサオが涼介をやると聞いたので。あ、僕、将生のこと、マサオって呼んでて、僕はガッちゃんって呼ばれてるんですけどね。で、とにかく見た目のギャップが開けば開くほどおもしろいと思ったんです。すぐに80キロとかにすることはできないけれど、せっかく学ランを着ているから、カラー(詰め襟)の上に肉がプニっと乗ったりするくらいの、コイツいいものばかり食べてるんだろうなって思われる感じにしたくて」。
こうして岡田との見事な凸凹コンビが出来上がった。高校に入学した淡十郎と涼介は赤い学ランで登校する。学校指定の制服がそうだからではない。ただ単に淡十郎が赤を好きだから。
「万城目さんの世界は『鴨川ホルモー』で(役者として)体現済みなんですけど、なんか現実なのかウソなのか分からなくなってくる緻密なウソ感があるんですよね。ホルモーだって、実は今も京都で大学生が鬼で遊んでいるかもしれない。だから、今回の学ランにしても、滋賀県って、あれだよね。赤い学ランの学校があるんだよねって言わせるくらいの作品にしたいというか。妙な勘違いが起きれば、映画としてまた新たなマキメワールドを作れた証拠かなと思ったりしてるんです」。