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アカデミー主演女優、映画『ルーム』でこだわり抜いたのは “信頼関係”

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 一方のブリーは、監禁された“部屋”からの脱出前と脱出後、短期間で劇的に変化するという難役。経験したことのない心情をどう演じようと思ったのか。準備に8ヵ月を費やしたというブリーは、「誘拐される前のジョイがどんな人間だったのかを探るところから始めたの。学生生活や両親との関係、若い時にやりたかった夢など、そういった背景を加味しながら、ジョイという役を作り上げていった」と述懐。さらに、「心的外傷が人に与える影響を心理学の専門家から学んだり、(監禁ということから)厳しい食事制限を行ったり、日光を浴びないようにしたり、万全を尽くした」というブリーは、メンタルも外見も、自身がイメージするジョイを完璧に体現してみせた。

 ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェットら錚々たる女優が名を連ねる中、本作で見事オスカーを受賞したブリー。誰もが認める圧巻の演技で名実ともにハリウッドのトップスターとなったが、本人はいたって冷静、「アカデミー賞はとても嬉しかったけれど、それによって役者として映画作りに取り組む姿勢は全く変わらない」とキッパリ。ただ1点変わるとすれば、「今後は、より聡明な選択ができると思うので、観客と分かち合える作品に出会うチャンスが増えると思う」と意欲を見せた。

 ところで、ブリーの受賞を大喜びしたというジェイコブは、「この作品でアクションも経験したからジェームズ・ボンドの気持ちもわかったよ」と澄まし顔。それでも最後は、「オスカーも欲しいけど、一番は『スター・ウォーズ』か『マーベル』の映画に出ることなんだ」と、子供らしい夢を元気いっぱいに語ってくれた。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『ルーム』は4月8日より全国公開。

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